KERSとかDRSとか、どうも演出過剰じゃないかとかなんだかんだ言いながらも、相変わらずF1を観ている私。昨日のモナコGPも、なかなか面白かった。
まずは、予選。ザウバーのセルジオ・ペレスが、大クラッシュでレース欠場となってしまった。幸いにして、大きな怪我は負わなかったようだ。
それにしても、このペレスというドライバーは、速い。将来有望である。ペーター・ザウバー伯爵は、いいドライバーを見つけるのが上手い。
決勝でも、クラッシュ続出で、モナコらしい荒れたレースであった。
だが、力のあるドライバーは、ちゃんと生き残る。
1位フェテル・2位アロンソ・3位バトンが繰り広げる闘い。だが、心なしか、適度な車間距離を空けつつのランデブー走行にも見えなくもない。
フェテルはワンストップ、アロンソはツーストップ、バトンはスリーストップと、ピットインの回数通りの順位になっているのが面白い。やはり、モナコはなんだかんだ言っても、抜きづらいサーキットなのだ。
いつの間にか2位に来ているアロンソは、やはりプロスト的なドライバーだと思う。
トップスリーの順位は入れ替わることなく、フェテルが今期6レース中5度目の優勝。
いやあ、それにしても、フェテルは凄い。セイフティーカーや赤旗に救われた部分もあるにせよ、速いだけでなく、タイヤマネジメントも上手い。セナやシューマッハと同じレベルのドライバーだと思う。ピカイチだ。
いいドライバーは、デビュー時から光っているものだ。なんてったって、トロ・ロッソ(旧ミナルディ)のマシンで勝った男なのだから・・・
そして、忘れちゃいけないのが小林可夢偉。接触しながらも、フォースインディアのスーティルをパス。
ハミルトンを従えて、堂々の5位チェッカー!
1~3位はワールドチャンピオンで、4位は去年のウィナーのウェバー。ザウバーのマシンで、それらの猛者に続いての5位なのだから、もう、素晴らしすぎる。
日本人ドライバーが優勝する日が来るのも、決して夢ではないと思う。いやあ、ホント、素晴らしい。
モナコといえば、やはり1992年のレースが、今でも鮮明に脳裏に浮かぶ。
逃げ切ったセナはもとより、ギリギリまで攻めて追突しなかったマンセルが凄い。
やはり、モナコグランプリは、スリリングで面白い。