2006年1月の「最終版」刊行から、5年半の雌伏の時を経て、私のバイブルともいえる「間違いだらけのクルマ選び」が、ついに復活した。
「2011年版間違いだらけのクルマ選び」は、徳大寺有恒氏と島下泰久氏の共著である。個別の車評は、主に島下氏が担当している。「~である」という、徳大寺氏独特の言い回しを島下氏も継承しており、共著とはいえ、徳大寺氏がすべてを執筆されているかのような錯覚に陥る。
かくいう私のブログも、賢明な読者の方ならお気づきとは思うが、言ってみれば「間違いだらけインスパイア系」と言える。それゆえか、その車評も非常に共通点が多く、本当に驚いた。「スイフト」の評価を読んで、私は自分のブログが書籍化されたかのような錯覚を覚えた。
だが、「iQ」については、私とは意見が違う。なぜプロの評論家の方々があのクルマを支持するのか、私には分からない。
「間違いだらけ」は、本年12月に「2012年版」が刊行され、その後は毎年12月に刊行予定とのこと。年末の楽しみが復活したことを、私は大いに喜びたい。