尾車氏の発案により、「北海道クラシックカーミーティング in 富良野」へと出かけた。
なんでも、今年が2回目の開催だそうである。
想像以上に種々のクラシックカーが集結しており、しかも入場無料!実に愉しめるイベントであった。
多数の出店車の中から、とくにインプレシッヴだったクルマを、ご紹介しましょう。
まずは、いすゞフローリアン。昔はタクシーでよく走っていたものだ。
そこはかとなく家具調のインテリアが、当時の時代の風を感じさせる。ウチのテレビも、家具調だった・・・
リバースが変な位置にある、4速マニュアルミッション。これもまた、時代を感じさせる。
しかし、このアングルから見ると、フローリアンというクルマは、クラシックなエレガンスに溢れていて、美しい。
「117セダン」という称号は、あながち間違っていない。
タクシーといえば、思い出されるのが、日産バイオレットだ。
病弱な幼稚園児だった私は、アカツキ交通のタクシーで、しょっちゅうおばあちゃんに小児科に連れて行ってもらったものだ。
ファストバックスタイルの4ドアセダン。このバイオレットは、初期モデルである。
マイチェン後のノッチバックスタイルのバイオレットにも、もう一度逢ってみたいものだ。
スカイライン・ジャパン。
この微妙なイエローのカラーはオリジナルではないのかもしれないが、非常にインプレッシヴだった。
マルーンのカラーが美しい、S10型シルビア。
このファストバックスタイルに、ぐるっと周りこんだテールランプ。いやあ、いいデザインだと思う。
「スズキのマー坊」こと、マイティボーイ。
現代の技術でこのクルマを作ったら、面白いと思うのだが・・・なぜか、フォロワーが出てこないですな。
端整なノッチバックセダン、B110型サニー。
トランクルームを開けると、剥きだしのガソリンタンクが、そこに鎮座ましましている。
この辺りに、大らかな時代背景を感じる。
最も美しいフェラーリ。308GTB。
清楚すぎず、かといって濃厚でもなく、バランスのいい色気を持っている。
そして、ランボルギーニの代名詞。カウンタック。
そのフロントウィンドゥは、このように開く。サイドミラーの形状も、エモーショナル。
薄幸なるポルシェ、914。
その広大なトランクリッドは、屋外パーティのテーブルとして使えそうだ。
まさに、クラシックカーの神髄。フォードの何型なのかはよくわかりませんが・・・
ステアリングのスポークや、湾曲したトランクリッドに、アートな美しさを感じる。
そして、ロールズロイス ファントムⅡ ヘンリーロードスター。
その取り回しに難儀しそうな、長大なホイールベース!エンジンは7668ccのストレートシックスである。
今回のイベントでは、今まで見たことがないクルマも、多数来場していた。
シュタイア・ダイムラー・プフ・ハブリンガー700APも、そのひとつである。
ローバックシートに置かれた座布団が、このクルマが日常の足として使われていることを、彷彿とさせる。
細くて大径のステアリング。パワーアシストは、おそらく、付いていないだろう。
3ペダルの配置が、これまたアートである。
そして、このシフトレバー。「R」はリバースなのだろうが、「K」は何なのだろう?謎である。
国産車では、「極めていい状態」のクルマと、「年相応にやつれた」クルマが混在していた。
このダイハツオート3輪は、まるで昨日買ったような輝きを放っていた。
レッドのビニールシート&フロアが、これまたお洒落。オリジナルではないのかも知れないが・・・
この日この会場で、もっとも素晴らしい光沢を放っていたのが、このルーチェだろう。
Cピラーの立ち方が、すごく、イイ。現代のクルマに、見習ってほしい点である。
だが、年相応にヤレたクルマにも、そこはかとない味がある。
このホンダZを、私はとても愛おしく思った。
「較べたし」FRのP6♯型スターレット。
リヤハッチを、傘で支えているなんて!井上陽水氏には、おそらく不可能な芸当である。
そして、穴ぼこだらけの、ランクル。これを、カッコいいと言わずして、何と言おう。
昼食は、会場内で売られていた「Blackカレーライス」。
味は良かったんだが、ちょっと、ぬるかった・・・
食いしん坊の私は、300円の唐揚げも購入してしまった。
トータル800円か・・・コスパ的には、微妙だったかも。
実は私が、最も感銘したクルマが、このウインカー付自転車である。いやあ、このクルマで、通勤したい・・・
帰る道すがら、「ふらのワインハウス」に立ち寄る。
「ふらのワインシャーベット」は、お口を潤す、極上のデサート。
妻子へのお土産は「ふらのワインチョコレート」。
これで、一家円満となること請け合いである。楽しい富良野ドライブであった。