札幌モーターショー2014の見聞録。今夜は「輸入車編」をお届けします。
まずは、ドイツ勢。
「BMW i3」は、本年4月日本デビューの、電気自動車。
欧州製電気自動車の走り味は?そして、最も肝心な、航続距離は?
そのIT機器のような翔んだデザインに、期待が募る。
「X1」。このクルマ、3シリーズよりも安いのだが、同行した尾車氏は、内装の質感に不満を述べていた。
本国では新型に移行したMINIだが、今回は現行型の展示。
「COOPER ROADSTER」は、魅惑的なコンパクトオープン。
3ドアクロスオーバーの「JCW PACEMAN ALL4」。
いやあ、デカい。もはや、「ミニ」ではない。
VWビートルは、愛嬌のあるスタイルが好ましい。
「The Beetle Racer」と「The Beetle Cabrioret 50’s」。
日本では、ほぼ絶滅したといえる、スペシャリティ・カーだ。
優雅で流麗な2シーターオープン。アウディ「R8 Spyder」。
欧州フォードの秀作コンパクトハッチ、「フィエスタ」。
「クーガ」も、なかなかスポーティ感あるデザインのSUVだ。
進化する生きた化石、メルツェデス「G-Class BlueTEC」。
まったく曲面の無い窓は、修理の容易性を増すためなのだ。
ハードな場面で使われるクルマならではの、配慮である。
好対照なのが、軟派なメルツェデス「CLA」。
このクルマは、Aクラスベースの「FF4ドアクーペ」なのだ。
サッシュレスドアを持つ、このクルマ。
かつてトヨタにあった「カローラ・セレス」や「スプリンター・マリノ」に近いコンセプトだ。
硬軟とりまぜたクルマを淡々とリリースする企業、メルツェデスの底力を感じる。
ポルシェも、イメージ不変のまま進化を続けている。
「911 Turbo S」と、オープンモデルの「Boxter S」
5ドアの「パナメーラ」は、「S E-Hybrid」を展示。
スポーツカーも、エコを意識しなければ生きていけない時代なのだ。
鮮やかなライム・カラーの、ブレーキパッドが、目に眩しい。
続いて、アメリカ車。
「クライスラー300」のテールエンドは、まるで日本の社用車のようだ。
その、インパネのイルミネーションの、派手なこと派手なこと!
イタリアのランチアから、アメリカのクライスラーブランドに移籍した、「イプシロン」。
販売政策上のこととはいえ、やはりこのクルマには、イタリアブランドの方が似合うと思う。
「クライスラー・コンパス」は、アメリカンSUVとしては、コンパクトなサイズ。
そして、BIGなSUV。「グランドチェロキー」。
「ラングラー・アンリミテッド」も、そのクラシカルなスタイルが、カッコいい。
そして、美しい女性に、これまたよく似合う。
イギリスの高級車たち。
ジャグァーの「XF」は、流麗かつ格調高い、ビッグ・セダン。
同じくジャグァーの「F-TYPE COUPE」。
日本では絶滅した、ビッグ・ラグジュアリー・クーペである。
ベントレー「Flying Spur」のお値段は、なんと、2280万円!
中古住宅を買うか、コレを買うかの選択である。
レンジローバー「SPORT」。
低く構えたマスクが、印象的だ。
そして、私が最も憧れるクルマ、「EVOQUE」。
流麗なスタイルながらも、そこはSUV。
スペアタイヤ標準装着なのは、コモンセンスである。
さすがは、ランドローバー!
ラストは、イタリア車。
「アバルト595」は、猫の皮をかぶった豹である。
色っぽさ溢れる、「アルファロメオ・ジュリエッタ」。
その三角のフロントグリルは、まさに「バミューダ・トライアングル」!
マゼラッティ「GHIBLI」。
北方謙三氏も愛した、妖艶なイタリア車。
そして、イタリア車と言えば、やはりスーパーカーに尽きる。
フェラーリは、2台。
真っ赤な「458Spider」と、純白の「F12Berlinetta」!
ランボルギーニからは、ガルウイングドアの「AVENTADOR LP700-4」。
環境性能が声高に叫ばれる時代ではあるが、やはり、スーパーカーは、この手のイベントには欠かせない、孤高の華である。
実に愉しい札幌モーターショーであったが、プジョー・シトローエン・ルノーのフランス勢が不参加だったのは、画竜点睛を欠く感じで、やや残念だった。次回の参加を、期待したい。