今回の「小樽クラシックカー博覧会」の、もうひとつの目玉。
それが、この代燃車「まき太郎」でありましょう。
フロントにガソリンエンジン、リアには「マキガス発生炉」を積む、昭和初期のハイブリッド・カーなのだ。
マキガス発生炉からは、もうもうたる黒煙が!
CO2排出の観点から、確かに、環境に優しいとは言い難いかもしれないが、この手の歴史的乗り物は、1台くらいは現役で走れる状態で、残しておくべきだと思う。
いやあ、乗ってみたかったなぁ・・・
さて、会場を後にする前に、我々取材班には、まだ残されたミッションがあった。
それは、駐車場に来ているレアカーを、チェックすることだ。
この手のイベントの駐車場では、意外な発見や出会いが、往々にしてあるのである。
まずは、フロンテ・クーペ。
オレンジの手ぬぐいは、おそらくは「ナンバー隠し」の役を担っているのだと思うが、あんがい、ホントに「手ぬぐい」として使われているのかもしれない。
2代目カリーナセダンGT。
その四角さが、いさぎよく、クリーン。
イエローのロータス・ヨーロッパ。実車を見ると、その低さに驚く。
JPSカラーのヤツにも、一度、逢ってみたいなぁ・・・
ケーターハム・セヴン。これを所有すること自体が、まさに、スポーツ。
さらには、ゴールドの宇宙船、シトローエンSM!
メッキモールの艶も、鮮やかだ。
ボンネットに光る「へへ」マーク。
さあ、銀河系まで、飛んでいけ!
まさに、この駐車場自体が、第2会場とすら言える。
いやあ、今年も、堪能させていただきました!
小樽クラシックカー博覧会の、もう一つの柱。
それが、この「小林コレクション 旧車カタログ展示場」である。
会場内を散策していた尾車氏と私を目ざとく見つけた小林氏は、「今日は持ってきたよ!来て!来て!」と、我々取材班を半ば強引に、いや、温かく、誘ってくれたのだ。
主なのは、70年代の、旧車たちの、カタログ。
240ZのGノーズ仕様のカタログは、かなりの高値で取引されていることであろう。
私が愛した、初代オースター・マルチクーペ。
レパードのイメージキャラクター加山雄三氏の、ゴルゴ13のような凛々しい表情!
しばたはつみの「マイ・ラグジュアリー・ナイト」を、思わず口ずさんでしまう、コスモL。
小林氏が持ち込んだ膨大な資料は、1つの展示場ではもはや収まり切らない。
本年からは、小樽市総合博物館の研修室に、なんと第2展示場が設けられたのだ!
そこに入ると、まず我々を出迎えてくれたのが、この「旧車ホイールキャップ」。
まあ、これはおそらく、小樽市総合博物館の所有物と思われるが・・・
膨大な、氏の資料のうちから、特にインプレッシヴだったものを、ご紹介しよう。
「トヨタスポーツ800」の本カタログは、垂涎モノ!
さらには、センチュリー。このカタログ、どうやって入手したんだろう・・・
4種のチェリー。クーペ・セダン・バン・キャブ。
バイオレットに・・・
スカイライン・ジャパン!
初代Z。70年代のかほりが、ぷんぷんしますネ。
コルト800は、ファストバックの、2ドアセダン。
ジウジアーロの手による、フロンテクーぺ。
個人的には、これの550ccで丸目2灯仕様の「セルボ」が好きだったなぁ。
スバルが今あるのは、この名車のおかげである。360。
いすゞ117クーペ。後期型の角目仕様も、悪くない。
コニー・グッピーは、wikiで調べないとよくわからないほどの、レア車である。
マイティ・ボーイのルーツとも言えるかもしれない。
と、いろいろとありがたいモノたちを見せていただいたのだが・・・
私が一番見たかった、「男と女とバラとスタンザ」が、今年も、無かった(涙)
来年こそ、よろしくお願いします、小林さんm(__)m