こ~ちゃんさんのブログでその存在を知ったのが、この「cafe麗燈露:日出コレクションホール」である。
土曜日。尾車氏との協議が調った私は、いそいそとその施設のある栗山町へと出かけた。
12時15分。転がった栗と朽ちたグロリアが、我々を温かく歓迎してくれた。
見学だけの場合は入館料が500円掛かるが、飲食した場合は飲食料のみでOKというシステムである。
中に入ると、まず目に飛び込んだのが、このウーパールーパー風の「YOKOHAMA RACING TEAM」のレースカー(実体不明)である。
旧・日出小学校の体育館内には、所狭しと旧車たちが並べられている。
そしてそこに置かれていたTVから聴こえてきた、耳慣れた楽曲。
それは、なんと、吉田拓郎の「落陽」じゃありませんか!
まるで私が今日ここを訪れることを見透かしていたかのような、この演出。
これを、すんばらしいと言わずして、何と言おう。
三船敏郎氏も愛したという、MG-TD。
小野寺昭氏のように柔和なマスクの、MINI-GT。
ミニベースの2シーターオープン、GTM。
バナナカラーの、ルノー4(キャトル)。
一見おとなしいが、怒ると怖い、ルーテシアRS。
かつてカタログを注文したのに送ってもらえなかった、ルノースポールスピダー。
そのグリルに様式美を感じる、美しき、日本の、クラウン。
オーバーフェンダーで武装の、サニークーペ。
たらこカラーが印象的な、フェアレディZ・2/2。
ホンダNSXも、今や、クラシックカーの仲間入りとは・・・
時代は、流れたのだねぇ・・・
熱い男の、サバンナRX-3。
ファミリアプレスト。
「プレスト」とは、イタリア語で「早いリズム」の意味なのだそうだ。
手堅いFR車の軽、ダイハツ・フェロー。
このクルマは、かつて尾車氏の父上の愛車だったとのこと。
一見東欧のクルマのようなイメージだが・・・
そのリヤエンドの処理は。なかなか斬新である。
ひととおりクルマを観覧し終えて、入場料代わりの昼食「ポークカレー」(980円)をいただく。
とろみのあるルーは、基本甘口ながらも、ピリッとした辛さを内包する。
また、厚みのある豚角切りは、ホロリとほぐれ、プレミアムと言って差し支えない水準。
入場料込での価格980円は、なかなかCPが高いと、私は評価したい。
12時56分。マスタングに見送られ、我々取材班は次の目的地へと向かったのだった。
駐車場に落ちていた栗は、ぷりっと膨らんでおり、かなり良い感じであった。
これは、妻子たちへのお土産として、持ち帰らせていただいた。
我が家の一家円満に、資すること、請け合いでありましょう・・・