その日。
帰りが遅いという妻よりの指南は「冷凍ハンバーグを作ること」だった。
冷凍庫に佇んでいたのが、この「白老合挽きチーズハンバーグ」。
製造者は「阿部牛肉加工(株)」という、白老牛生産・販売のトップ企業である。
袋に書いてあった「作り方」の手順に従い、淡々と調理。
解凍せずに凍ったままで調理できるというのが、見逃せないチャームポイントだ。
だがしかし。
出来あがったそれは、淡白につるんとしたルックスで、なにかハンバーグらしいワイルドさに、欠ける。
そこで私は、フタを外して再び火を入れ、両面に「焦げ目」を付けてみることに。
そのようにして、私の理想とする姿に焼きあがった、このハンバーグ。
付けあわせは定番のキャベツの千切りに加え、家庭菜園で収穫のズッキーニ&ミニトマトである。
それを割ると、じゅわっと溢れ出す肉汁に加え、ひき肉とイイあんばいで混ざり合ったチーズが、とろ~りと旨さのシンフォニーを奏でる。
このレベルのハンバーグを一から作るのは、私には、きっと、無理だ。
いつも思うのだが、近年の冷凍食品の出来は、ホント素晴らしい。
私の料理の腕が上がらないのは、冷凍食品が進化し過ぎたからだと言えましょう。
きっと、そうだ。そうに違いない・・・