アナタは、’80年代にTBS系で放送されていた、ピーター・バラカン氏司会の「ザ・ポッパーズMTV」を、憶えているだろうか。
当時大学生だった私は、この番組にすっかりハマってしまっていた。
そこで観たビデオ・クリップをきっかけに、好きになったアーティストも、数多い。
「ダニー・ウィルソン」も、その中の一組である。
「Mary’s Prayer」の心地良いサウンドが私のハートを捉え、当時札幌にあった「CISCO」という輸入盤専門店で購入したのが、「meet danny wilson」のCDだった。
このCDを購入したのは、1987年のことである。
このアルバム全編に流れる、透明感。
そのアコースティックで柔らかい、ロックサウンド!
ちょうど「清涼飲料水からアルコールに移行」する時期だった私は、なにか大人になったような気分で、このアルバムに没頭していたものだ。
あれから30年も経ってしまったが、今でも聴くたびに輝きを放ちながら、私のハートを上質なお酒のように、酔わす。
「meet danny wilson」。名盤です。