「スバル全車種無資格検査」の文字が躍る、10月28日(土)の新聞。
「ああ、スバルよ、お前もか・・・」と私は絶望的な気分になりながら、その記事に目を通した。
新聞によると、「一定の教育と訓練を受けた従業員に実地で経験を積ませる仕組みで、習熟した無資格者は1人で作業し、正規検査員が無資格者にはんこを貸し、記録書類に押印させていた」とのこと。この習慣は、過去30年以上に渡り行われていたという。
さて。ここからは、私の個人的見解である。
この30年間で販売されたスバル車の品質に、不満を持っているスバルユーザーは、そのうち何パーセントくらいいるだろう。
私のBPレガシィは、もうすぐ購入12年を迎える。
そして、過去に乗ったホンダ・マツダ・スズキのどのメーカーのクルマよりも、スバル車の信頼感と耐久性は群を抜いて素晴らしく、「次に乗るクルマも、輸入車を除けばスバルしかない」というのが、私と妻の一致した意見である。
スバルの検査のやり方は、法令手続き上には瑕疵があったのかもしれないが、実質的には「経験を積ませて次世代の検査員を育てる」という大義があったのだろうと、想像する。
「販売後に車検を通したクルマ」はリコールの対象になっていないことから、今回のリコールは「スバルが自主規制的に行ったもの」なのだろう。
「現在流通しているスバル車の品質にまったく問題はない」と、スバルユーザーの私は断言する。
ああ、それなのに。
本質を分かっていない新聞記者は、「日本車の品質大丈夫?」などと大書きし、過去の日産との提携までも引き合いに出し、日産とスバルの今回の問題を、関連付けようとする始末。
マスコミの記事は、まず疑いを持って読まなければいけないと、今回私は学ばせていただいた。