獅子丸のモノローグ

☆気まぐれ不定期コラム☆

新型リーフ(ZE1)試乗記

2017年11月08日 | CARS&F1



 ノートNISMOに乗らせていただいた後。
 「100%電気自動車」である新型リーフが目に留まってしまったので、申し訳ないが、こちらも試乗させていただくことに。
 試乗車のグレードは、最上級の「G」(税込車両本体価格401万7600円)だった。
 先代リーフが「ネコ科の動物のような表情」だったのに対し、この新型リーフは「目ヂカラの強い歌舞伎役者のようなマスク」である。


 ボンネット先端のフタを開くと、「充電ポート」が姿を表す。
 向かって左が「急速充電ポート」で、右が「普通充電ポート」なのだ。


 ボンネットを開くと、「電気自動車」からイメージする独自感はほとんどなく、一見ではフツーのエンジン車のようである。
 写真右側に積まれたバッテリーは、「システムの起動とエアコン以外の電子制御系(ナビやヘッドランプなど)」を担っているのだそうだ。


 電気自動車ゆえに、リチウムイオン電池の冷却は、重要だ。
 ホンダがF1で苦戦しているのも、ハイブリッドバッテリーの熱対策に苦慮しているからだと言われている。
 ゆえに、リーフには、エンジンのクーラントにあたる水冷回路(写真右上のタンク)が組み込まれているのだ。



 さて。今回も例によって、私と尾車氏が交代で、運転させていただいた。


 履いていたシューズは、まだ夏タイヤだった。
 215/50R17の「エナセーブ」である。
 エナセーブ。私のレガシィにも履かせているが、これがなかなか良いタイヤなのだ。


 インパネは、速度計がアナログ式ゆえか、見た目の先進感はあまり感じられない。


 ルームミラーは、近年流行の、カメラ式「インテリジェント ルームミラー」である。
 後席に人が乗っていたり、荷物をびっしり積んでいても、後方視界が確保できるという優れモノだ。
 ただし、車内側からのDピラーはココに映らないので、ルームミラーに頼ってバックでパーキングする際には、違和感を感じる方もいるかもしれない。
 そのような時は、スイッチひとつで、通常のルームミラーに切り替えることができる。


 空調操作パネルは、慣れれば扱いやすそうだ。
 また、前席ヒートシーターは、全グレードに標準装備である。

    
 シフトレバーの扱いについては「事前学習が必要」だが、そのロジックは煩雑ではないので、オーナーになればすぐに慣れると思われる。


 走らせると、まるで地下鉄をはしらせているが如くの、そのシームレスな加速感は、イコール快感である。
 確かに、スロットルのみのワンペダルで、「発進から加速、そして完全停止」までをこなすことができるが、助手席の方が不快に感じない加減速で走るには、若干慣れというか時間を要するかもしれない。
 とはいえ。ステアリングに曖昧な不感帯は無く、しっとりとしたいいフィールだ。
 また、お腹に重量物のリチウムイオンバッテリーを積むゆえか、重心低く感じられ、乗り心地にもやはりしっとり感がある。


 ラゲッジスペースの広さも申し分無しで、日常使いで不満が出ることはなさそう。
 私個人としては、床面を開口部と面一にして、スペアタイヤを床下に装備してくれれば、スカーッと満点パパなのだが・・・


 さて、やはり一番気になるのは、その「電費」でありましょう。
 特に、冬期間の北海道。
 吹雪くと、ヘッドライトON・ワイパーON・熱線デフォッガーON・デフロスターON・・・といった環境で、「電費」はどのようになるのか。
 都市部であれば充電スポットもあるかもしれないが、広い北海道の地方部では、そうもいかない。
 今後電気自動車が一般的になるには、やはり「電費」の技術的ブレークスルーが必要になると、私は気弱に思うのである。


 とはいえ、この新型リーフ。
 走らせて愉しいクルマであった。
 今、色々な意味で逆風の吹いている日産だが、このリーフは、充電環境が整っているならば、「買い」ですネ。

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