グローバルな視点では、今やスバルの大黒柱であると言っても差し支えない、フォレスター。
今回フルモデルチェンジし5代目となった新型に、試乗させてもらった。
グレードは「X-BREAK」(税込車両本体価格291万6000円)である。
オーソドックスかつトラディショナルな、インパネ周り。
オレンジステッチ&加飾が、いわゆるひとつのアクセントである。
しかしながら、同行した尾車氏は「オレンジの加飾は必要ないんじゃないか」と指摘しており、「実はそうかもしれない」と、私も思ったりする。
悪路走破に寄与する「X MODE」は、「ノーマル」「スノー ダート(雪道や砂利道で使用)」「ディープ スノー マッド(深い雪やタイヤが埋まってしまうようなぬかるみで使用)」の、計3ポジションである。
今回の試乗は市街地だったので、全て「ノーマル」で走った。
前方も側方も後方も、非常に視界良好なのは、従来からのスバル車の美点。
代を重ねるにつれ、大きくなってきたフォレスターだが、ボンネットがしっかり目視できることも併せ、車両感覚を掴むのは容易だ。
足回りはしっとりとした接地感で、路面をしっかりとトレースし、マンホールのフタの段差は泰然といなす。
けっこう大きいクルマだが、その走りには軽快感があり、鈍重さは微塵も感じさせない。
SUVだけにアイポイントは高いのだが、重心の低い水平対向エンジンを積むゆえか、父親の背中に乗せられているかのような、安心感というか安定感に富んでいる。
リニアトロニックと呼ばれるCVTも、違和感なく、このクルマを加速させる。
運転の愉しさと安心感を両立したライドフィールは、やはりSUBARUならではだと、思わせてくれる。
シートを倒さずとも、広大なラゲッジ。
加えて、「倒したシートと荷室に段差がほぼ無い」のも、使いやすさ花〇マーケット。
そして、ハイブリッド車以外は、スペアタイヤ標準装備!
これは、私見では、非常に大事なことなのだ。
特に悪路を走る機会の多いSUVに、スペアタイヤはマストだと、私は主張したい。
新型フォレスターは、私の期待に違わず、いいクルマであった。
ただ、エンジンが2.5リッターメインとなり、先代よりもやや高価になったのは、我々一家にとってはやや痛手。
とはいえ、次期愛車候補のひとつに数えられるクルマであることも、これまた事実である。
今回GETしたおみやげは、「カートピア08」と「ニューフォレスターAWDプルバックマグネットカー」。
またしても、お宝が増えてしまった。うっしっし。