8月19日(日)。
尾車氏とともに、「オールニューカーフェスタ 2018 In アクセスサッポロ」に行ってきた。
なんてったって、「国内メーカーの新車が大集合 多彩な試乗車」である。
我々取材班のような、「冷やかし試乗好き 兼 カタログ収集マニア」には、大変ありがたいイベントなのだ。
まずは「北海道日産」のブースから見学。
「リーフNISMO」は、エコカーらしからぬスポーティな雰囲気を纏っていた。
革巻D型ステアリングに、ところどころに散りばめられたレッドのアクセント。
大径ホイールやリヤバンパー下の意匠は、まさに血潮のたぎる熱血系優等生。
「ノートe-POWER X FOUR シーギア」も、キリリと精悍。
履くシューズは、ブリヂストンの「B250」という、謎のブランドであった。
お次は、「札幌トヨタ」のブースへ。
やはり着目は、新型クラウン。
ここで私は、45分待ちだったが、それの試乗の予約をした。
「クラウン」あたりのクラスのクルマは、ディーラーさんで試乗をするのは、若干敷居が高いというか、こちらも腰が引けてしまう。
この手の高級車は、このようなイベントで、どさくさにまぎれて試乗させていただくのが、精神衛生上も、良いのだ。
続いて覗いたのは、「スズキ自販北海道」のブース。
やはり、最も気になるというか魅力的なのは、「スイフトスポーツ」。
展示車がMTだったという部分に、スズキの男気を感じる。
助手席側インパネに貼られた、レッドのグラデーションの加飾は、先日見た「VW up! GTI」と共通するイメージ。
これは、今の流行なのかもしれない。
できれば、「ジムニーの5MT」に乗ってみたかったのだが、それは「只今非常に混み合っています」という状況・・・
タイム・イズ・マネーの現代人である我々取材班は、あっさりとその試乗をあきらめたのであった(^^;
「北海道スバル」ブースのメインは、最近新型となった「フォレスター」。
ポジションランプに刻印された「FORESTER」のロゴが、粋である。
展示車は、「e-BOXER」と呼ばれるハイブリッド車の、「Advance」。
ブラウンの本革シートをメインに据えたインテリアは、きわめてジェントル
「男はタフでなければ生きていけない。優しくなければ生きている資格がない。」
そんなフレーズが頭をよぎる、フォレスター伝統のAWDシステム、「X-MODE」。
大開口のガラスサンルーフも、大いに魅力的である。
ハイブリッドバッテリーを積むがゆえが、コンベンショナルなガソリンエンジンのフォレスターが積んでいた「スペアタイヤ」は、搭載されていない。
個人的には、そこが、一番のネックではある。
とはいえ。
この「e-BOXER」を搭載したフォレスターは、かなり良さそうな予感がする。
遠くない将来、いつものスバルディーラーさんにて、じっくりと試乗させていただこうと、私は目論んでいる。
そうこうしているうちに、いよいよおまちかねの「クラウン試乗」の順番がやってきた。
試乗させていただいたグレードは、「2.5 RS Advance Four ハイブリッド」(税込車両本体価格6,015,600円)である。
それにしても・・・
旧くからの「クラウン」のイメージをかなぐり捨てた、このファストバック的ルーフデザインには、大いに驚いた。
「保守本流」を頑なに守ってきた「クラウンのセダン」が、6ライトウインドウになる日が来るなんて・・・
「あまりにも高齢化した顧客層」を若返らせようとするトヨタの戦略なのかもしれないが、果たして、それは、うまくいくのであろうか。
履くシューズは、225/45R18という、きわめてハイトの低い、スポーティなBSレグノ。
ステアリングは、当然ながら、本革巻。
だがしかし。
メーターパネルの意匠には、ちょっと苦言を呈したい。
なんというか、そのロゴというか字体は、あまりにも高級感に欠ける。
この写真だけを見たら、それはその辺のコンパクトカーや、下手をすれば軽自動車と、そう変わらないと思う。
600万円もするクルマなのだから、この部分は、もっと煮詰めてほしかったところだ。
とはいえ。
自ら左右に動く空調のルーバーは、さながら「首振り扇風機」のようで、そこに日本的「おもてなし」を感じさせる。
かつての「木目調」を捨てて、「カーボン調」となった加飾にも、クラウンが変わろうとしている気概を、感じることができる。
さて、実際走らせてみると・・・
まずは発進時、そのロードノイズの少なさというか、静けさに驚く。
まさに「水を打ったような静けさ」というか、和の文化がそこに脈々と息づいている。
それでいて、ステアリングはなまくらではなく、しっとりとインフォメーションを与えてくれる。
足回りもしなやかで、まさに「上質」といった表現しか、思い浮かばない。
私が抱いていた「クラウン」のイメージとは180度異なり、目をつぶって乗ったら、これは欧州車と間違ってしまう可能性がある。
もはやクラウンは、「ハイオーナーカー」ではなく、まごうかたなき「ドライバーズカー」だ。
クラウンの「RS」。
かつてのクラウンだったら、間違いなく「Royal Saloon」の略だったと思うが、現代のクラウンは「Racing Sport」を意味しているのかもしれない。
変わろうとしている、クラウン。
この「15代目」のセールスの行方に、私は大いに着目している。
攻めすぎて失敗した「4代目」のように、ならなければいいのだが・・・
ふたたび屋内展示場に戻り、ホンダ車を見学。
やはり注目は、ニューカーの「N VAN」でありましょう。
その広大なスペースは、やはり「センタータンクレイアウト」の成せる技なのでありましょう。
シンプルな「1眼メーター」も、このクルマのコンセプトには似合っている。
色々と使い倒せそうな、その空間。
「これをどう使って遊ぶか」と考える楽しみを、このクルマは与えてくれそうだ。
続いては、「ダイハツ北海道販売」のブースへ。
50アイテムのアクセサリーで武装した「ミラ・イース」は、「エコカーをカスタマイズする愉しみ」のヒントを、与えてくれた。
ちなみに、尾車氏が着目していたのは、「キャスト アクティバ」である。
そして「北海道マツダ」のブース。
コーポレートイメージカラーである「ソウル・レッド」が眩しい、そのクルマたち。
今回のスターは、やはり「CX-8」に尽きる。
いわゆる「ミニヴァン」とは思えない、スポーティーなインパネ回り。
室内はウエストラインから上も黒基調なので、ミニヴァンらしからず、やや暗い感じである。
まあ、それも、マツダのスポーツ心の表れなのだろう。
そして私は、尾車氏より、「お墓参りにフリードで行くなんて、つまらない。来年は、このCX-8で行きなさい」と、教育的指導を受けたのだった。
このクルマにも試乗したかったのだが、マツダ車は全般的に非常に大人気。
CX-8の試乗は、別途、機会を設けることにしよう。
続いては「札幌トヨペット」のクルマを見学。
アグレッシヴなデザインの「カムリ G”レザーパッケージ”」に、やはり目が行く。
アウタースライドのサンルーフは、眩しいほどの素晴らしさ。
独立しながらも広大なトランクルームに、セダンの良さを、あらためて感じる。
絶対的な最大積載量はさておいて、荷物のプライバシーというかセキュリティを守るのは、やはりセダンが一番だ。
そして、試乗車としてチョイスしたのは、「ハリアーPREMIUM」(税込車両本体価格3,472,200円)でありました。
インテリアの質感の高さは、もう、言わずもがなである。
エンジンを掛け、いざ発進。
クラウンもそうだったが、トヨタのプレミアムカーは、発進した瞬間の滑らかさが、群を抜いている。
「スルリ」というか、「ヌルリ」というか、なかなか上手く表現できないが、なんとも高級な味わいなのだ。
そのライドフィールは、まさに「アイポイントの高い、最新のクラウン」。
決してなまくらではない、上質なドライバーズ・カーだった。
この、「ハリアーPREMIUM」。300万円台前半というそのお値段は、実は、お買い得かもしれない
今回は2台試乗したので、2枚の「お楽しみ抽選券」をいただいた。
GETしたのは、UHBのゆるキャラである「みちゅバチ8ch!」の、2つのグッズ。
この「みちゅバチ8ch!」が、HTBの「onちゃん」並の市民権を得られるかどうか。
私は、今後の展開に、注目したい