その日。同行した尾車氏より、「up!・Polo・GolfのGTI3兄弟を確認しよう!」との提案を受けた。
なので、VWのお店を訪問することに。
しかしながら。
そのディーラーさんにはGTI3兄弟の試乗車は無く、展示車も「up!GTI」のみであった。
なので、その「up!GTI」の見学インプレッションを、私なりに、つぶやきたい。
その瞳は、奥二重の美女のそれのように、キリッとしながらも、どこかアンニュイ。
キックアップしたウエストラインは、小股の切れ上がった美女のように、アグレッシヴ。
車両本体価格は税込2,199,000円。
イマドキの軽自動車も、下手をすればこのくらいのお値段なので、それを鑑みると、バーゲン価格と言ってもイイかもしれない。
そしてそれゆえか。限定600台のこのクルマは、すでに完売したとのことであった。
小さいクルマだが、履くシューズは、ファット。
そのサイズは、なんと「195/40R17」である。
かつて私が乗っていた「初代ホンダ・シティ」は、同じようなボディサイズでありながらも、タイヤは12インチだったものだが・・・(^^;
2ドアだけに、フロントドアは、デカい。
軽量化ゆえか、そのトリムは最小限で、ボディ色剥きだしの部分が多い。
まあ、それもデザインの一部だと愉しんでしまえるのが、「GTI」というブランドである。
いまや希少というか、日本において新車では「ほぼ購入不可能」となった、MTモデル。
この「up!GTI」が6MTで導入されたというのは、フォルクスワーゲン・ジャパンの見識であると、私は感謝する。
そして、がっしりとした意匠の3ペダルが、これまた「GTI」の、記号。
タータンチェック柄のシートも、「GTI」のアイデンティティなのだ。
ブラック基調ながらも、そこここにレッドが散りばめられたインテリアも、私の血中濃度を高めてくれる。
3連メーターは、正直言って、ややチャチか。
「GTI」なのに、タコメーターと燃料計が同じ大きさというのは、やや、もの悲しい。
ここは、「GTI専用4連メーター」とかを、与えてほしかったところだ。
ホームオーディオ的意匠の、空調コントロール&オーディオ。
プッシュスイッチとロータリースイッチを組み合わせたそれは、そんなに時間を要さずに、操作に慣れることができそうだ。
インパネ全体に貼られた、ワインレッドの「ダッシュパッド」。
でもね・たぶん・きっと・・・無い方がイイと思う。
正直言ってこれは、「やり過ぎ感」が、否めない。
短いクルマだけに、ラゲッジスペースは、必要最低限といったところか。
とはいえ、日常の買い物程度には、充分使えそうだ。
時代の趨勢とはいえ、「スペアタイヤレス」なのは、残念。
「パンク修理キットでは対応できないパンク」に見舞われた時、スペアタイヤのありがたさを、痛感するのです。
クルマは、実際に公道を走らせてみないと、自分との相性はわからない。
なので、「up!GTI」と私との相性は、現状では、わからない。
とはいえ、このクルマの価格設定は、非常に魅力的である。
嗚呼、いつの日か、運転してみたい・・・