北海道における、年に1度のフランス車の祭典「French Blue Picnic」。
今年は9月2日に、いつものように「千歳アウトレットモール・レラ」の駐車場で、開催された。
尾車氏の駆る「プジョー106RALLYE」にて、我々取材班2名は、会場に駆け付けたのである。
11時過ぎに、会場に到着。
今回は「プジョー」のクルマたちの見聞録を、ここに書き残しておきたい。
やはり、まずは、尾車氏の愛車である「プジョー106RALLYE」を、あらためて確認させていただいた。
早いもので、氏の購入後11年経過したという、このクルマ。
それは「1997年式」というから、私の娘たちとほぼ同い年ということになる。
フランス車の耐久性というか信頼性は、かつてのイメージとは大いに異なっているのだ。
スパルタンながらも、ブルーパネルのメーターや、アルミペダルの形状等が、お洒落でおフレンチ。
モモステのホーンパッドが「シトローエン」なのは、いわゆる、氏の「ハズシの美学」なのかもしれない。
エアコンレスのこのクルマだが、9月初めの北海道において「窓を全開にしてのドライブ」は、なかなか気分爽快であった(^^)
軽量化のためか、フルトリムではないドアパネル。
そして今どき珍しい、手巻き式の窓開けハンドル。
だがしかし。全体のデザインがイイためか、安っぽさは、微塵も感じさせない。
「主義で乗っているのだ」というポリシを、ふつふつと漂わせている。
レッドのスパルコのシートは、後付けしたモノとのこと。
ラゲッジスペースは、このサイズのコンパクトカーとして、必要十分な容量と見受けられる。
開口部が掃き出しでないのは惜しいが、いざとなればリヤシートを倒せばイイので、日常使いで困る場面は、ほぼ無さそうだ。
続きましては、同じくスパルタンな、「205rallye」。
そして、プジョーブランドを日本に普及させた立役車である、「206」。
エーゲ・ブルーの輝きが眩しい、「206CC」。
リヤシートに人が乗れるかどうかは微妙だが、荷物置き場としては実用性を発揮しそうだ。
そして、こちらは「207」。
「207cc」は、ヒップの張り具合が色っぽく、思わずなでなでしたくなる。
ステーションワゴンモデルの「207SW」。
その実用性は、きわめて高そうだ。
そして、新世代のコンパクトハッチである、「208」。
そのテールランプの造形は、なかなかアート。
そのホットモデルである「208GTi」が、これまた魅力的!
この「306」は、色白で清楚なあの娘を、思わせる。
クリアレンズでお化粧のコチラは、目ヂカラ強く、色っぽい。
ワイドボディを纏った「306マキシ」は、ラリーシーンにおいて、「ターマック専用マシンとして設計され激戦のフランス国内選手権を勝ち抜き、並み居るWRカーを追い詰めた」という、伝説のマシン。
マルーンのボディ+タンのインテリアの、「カブリオレ306」。
それはまるで、私にとって「ど真ん中のストライク」の、アラフィフ女性のようだ・・・と言ったら、怒られるかもネ(^^;
「エーゲ・ブルー」も、この「307」には、非常に、良く似合う。
しかしながら、この濃紺のカラーも、実に美しい!
「307CC」の丸みを帯びたルーフラインも、これまたアートな美しさ。
最新の「308」。
ややゲルマン的ながらも、ディテールにフランスのかほりを散りばめたそのスタイル。
なにか、知的なあの娘を、彷彿とさせる。
かつて、かの松任谷正隆氏も愛したという、「309GTI」。
免許を取った昭和の終わり頃。
私はこのクルマを、「金魚鉢みたいに丸いなぁ」と、思っていたものだ。
だが、それから四半世紀以上を経た今。
「このクルマ、こんなにスクエアだったのか!」と、逆に驚愕させられた。
端整な「406」は、手堅さと優美さを併せ持つ、通好みのセダン。
そして、プジョー史上というか、クルマ史上最も美しいクーペだといって差し支えない、「406クーペ」!
オーナーのozenさんは、諸般の事情により、近々このクルマを手放すのだという。
お逢いするのが、今回が最後だったのかもしれないと思うと、淋しさで心が張り裂けそうだ。
タン&ブラックの、ジェントルなインテリア。
ピニンファリーナの手による、きわめて美しいボディライン。
その、輝きに満ちたノーズは、まさにエーゲ海の真珠!
ああ、全てのしがらみを捨てることが出来るなら、私がこの美しいクルマを引き取ってしまうのだが・・・
とはいえ、幸いなことに、すでに数件の買い取りオファーが来ているとのことで、ちょっと安心。
来年のFBPでも、この406クーペとお逢いできることを、心より、願う。
そしてその流れを汲む、「407」。
ビッグ・ダディな、「508」。
クロスオーバーSUVの「3008」は、尖っていながらも、エレガント。
そして、私レベルのクルマ好きだと、エンブレムを見ないと「3008」と判別できない可能性が高い、「5008」。
どちらのクルマも、幾何学的なリヤエンドが、印象的だ。
また、きわめて魅力的なスペシャリティ・クーペ「RCZ」!
その「ダブルバブルルーフ」の造形は、まさに驚き!
ガラスでこのように凝った形状が作れるなんて、あらためて、人間の凄さを、思い知る。
雨の日に走らせたら、その雨粒は、どんな風に踊るのだろう。
そんな想像を掻き立てさせてくれる、色気に溢れたクルマが、この「RCZ」だと思う。
→次回「ルノー編」に、続く。