読了:司馬遷の旅

藤田勝久、2003、司馬遷の旅:『史記』の古跡をたどる、中公新書。
司馬遷が生きていた時代から、2100年以上もたっていながら、史記の記述と現代中国が、その景観や遺跡において、あるいは、時には、系譜においてたどることができるというのは、とんでもないことのように思える。まして、秦代の焚書坑儒の後、漢代初期に生きた司馬遷のたどった中国世界がその後、文化大革命や現代のすさまじい経済発展の後の今も、彷彿とさせる様は、中国のすごみを感じる。
本書は、著者が司馬遷が史記の著作以前の若い頃の旅もふくめて、彼の旅行が史記の著述に現れる様を、現代中国をその足跡をたどりながらたどってみせる。思わず知らず読み進めてしまった。
司馬遷が生きていた時代から、2100年以上もたっていながら、史記の記述と現代中国が、その景観や遺跡において、あるいは、時には、系譜においてたどることができるというのは、とんでもないことのように思える。まして、秦代の焚書坑儒の後、漢代初期に生きた司馬遷のたどった中国世界がその後、文化大革命や現代のすさまじい経済発展の後の今も、彷彿とさせる様は、中国のすごみを感じる。
本書は、著者が司馬遷が史記の著作以前の若い頃の旅もふくめて、彼の旅行が史記の著述に現れる様を、現代中国をその足跡をたどりながらたどってみせる。思わず知らず読み進めてしまった。

