South Is. Alps
South Is. Alps
Coromandel
Coromandel, NZ
Square Kauri
Square Kauri, NZ
Lake Griffin
Lake Griffin


『アップル、グーグル、マイクロソフト クラウド、携帯端末戦争のゆくえ』

岡嶋 裕史、2010、『アップル、グーグル、マイクロソフト:クラウド、携帯端末戦争のゆくえ』、光文社(光文社新書)

今どきのクラウドの動向と携帯端末をめぐるIT各社の戦略の概要について理解するのには好適の本書である。グーグルはプラットホームを問わぬ、また、マイクロソフトはWindows資産を基盤にプラットホームにこだわる立場から、クラウドと携帯端末にアプローチし、アップルは両者ともちがって、クラウドで実現されるサービス(iTunes Store)で、漁夫の利を得ようとする。
日本のIT産業の動向についてもコメントがあるが、昨今の大きな流れでどのようなビジネスが日本企業として生き残ることができるのか、その示唆が興味深いところである。まずは、日本企業のこれまでの戦略として、グローバルスタンダードなルール作りには参加せずに、決まった段階でハードウェア開発の利点を生かして、ルールの範囲内でうまくやっていこうとするが、ルールをはみ出したところでの勝負はできない。わたしは、別のブログで、電子書籍に関連して、日本の書籍の組版技術を含みこんだグローバルスタンダードを提案してはどうかと書いたのだが、本書によると、それは、どうも無理らしい。
くわえて、画期的なルールを作り出すこともなさそうだ。本書では、クラウドをあきらめるとか、ガラパゴス化を逆手にとろうという提案もあるが、それも、なさそうだ。読後感としては、日本は暗いか、というかんじであるが、どうなんだろう。

アップル、グーグル、マイクロソフト クラウド、携帯端末戦争のゆくえ (光文社新書)
岡嶋 裕史
光文社

このアイテムの詳細を見る

2010-05-05 23:18:13 | 読書 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


『中国共産党を作った13人』

譚 璐美、2010、『中国共産党を作った13人』、新潮社 (新潮新書)

今年、6月の最初の週末に卒業生の結婚披露宴に招かれて上海に行くのだが、2001年にも業務で数日を上海に行ったことがある。その時、ちょうど、9.11事件以降最初のサミットで、上海は戒厳令のようであった。しかし、警官がおおぜいいて、かえって安全だろうと閉鎖されていない街角をうろうろした。そのときに、訪ねたのが「中共一大会址記念館」であった。場所は、再開発が進む一角で、今は確か新天地とかいうおしゃれな町になっているはずだ。当時も、記念館のすぐ近くにおしゃれなカフェができていた。
何でそこに行こうと思ったのかというと、単なる好奇心に過ぎないけれど、自分自身の世代的な背景もあるだろう。高校生のころ、文化大革命で、同級生にも毛沢東語録の赤本を持ったヤツがいたし、人民帽をかぶっているヤツもいた。また、造反有理などということばも、魅力的に響いた。その後、文化大革命も毛沢東の権力維持のための権力闘争のひとつであったことを知るのだが、中国共産党の第一回の代表者大会が行われた場所にぜひ行ってみたいと思ったのだ。共産党の正史では、毛沢東の時代は終わってはいたが、彼の業績はやはり偉大であると評価されていたので、この大会でも、彼が指導したかのよいしょがそこここにあったと記憶する。
それは、それでいいのだが、今年、上海に行くということもあって、先日、書店で手に取った本書、もちろん、本書がどのような位置づけであるのか評価をすることはできないのだが、いくつかの点で1920年代の上海が大変興味深い。まずは、大会に集まった13人のうち4人までが日本留学組で、参加しなかったが、初代委員長になった陳独秀など主たるメンバーには日本留学組がいた。それは、明治維新ののち、西欧に互していった日本にあこがれ、また、日本の学問伝統がたとえ輸入学問であれ日本語化に重点がおかれていて、かれら、中国からの留学生組は日本語化された西欧思想(この場合、社会主義、共産主義、マルクス主義)を中国語訳して、中国に導入しようとしたことである。
そうであるにもかかわらず、日本は、中国を植民地化し、隣人を蔑視する態度に出たために、日本から社会主義思想を学んだ中国共産党の初期の中心人物たちは、抗日戦を戦うことになった。
また、13人のうち、文化大革命を超えて政治的生命を全うしたのは、毛沢東と菫必武の二人。多くは、初期のうちに命を失い、中国を追われる。その政治闘争のすさまじさを見る。理想と権力闘争、そして、その中の人間の生き方を「中共一大会」の13人に見ることができる。本書は新書判だから、一人一人についてもう少し知りたいところもたくさんある。しかし、中国共産党成立のアウトラインを理解するにはあらためて、役に立った。

中国共産党を作った13人 (新潮新書)
譚 〓美
新潮社

このアイテムの詳細を見る

2010-05-05 22:49:27 | 読書 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


じゃがいもとインゲンの「ルッコラーゼ」

近所の同僚一人が来客。

じゃがいもとインゲンの「ルッコラーゼ」(ルッコラーゼというのは、家内の作ったジェノベーゼのバジルをルッコラに代えたソースをいう。じゃがいもを5ミリほどの厚さに切っていんげん豆とともに塩茹でしておく。リンギーネをアルデンテに茹でて、ソースとじゃがいも、インゲンを和える。塩コショウを少々)
オムレツ(玉ねぎみじん切りをオリーブオイルで炒めてトマトソースをくわえて、赤唐辛子とローリエをくわえて煮込んで、オムレツ用のトマトソースを作る。玉ねぎとマッシュルームのみじん切りをオリーブオイルで炒め、牛ミンチをくわえて、塩コショウと赤唐辛子をくわえて、具を作る。全卵をよくといて塩コショウ。フライパンにオリーブオイルを入れて加熱して、ここに一気に全卵を加えて広げながら火を通す。中央に具を載せ、両側から包み込むように卵を返し、大皿に乗せる。一方にトマトソースを入れる)
トマトとセルバチコのサラダ

2010-05-05 22:13:18 | 夕食・来客 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


5月4日(火)のつぶやき

00:39 from twitterfeed
読書と夕食: 5月3日(月)のつぶやき: 01:48 from twitterfeed
読書と夕食: 5月2日(日)のつぶやき: 01:08 from twitterfeed
読書と夕食: 京都相国寺承天閣美術館と冷泉家: ... http://bit.ly/cGsVgs
00:39 from twitterfeed
読書と夕食: 栄ラシック「麻布ダノイ」(イタリアン): 午後から買い物に行って、そのまま、栄ラシックの「麻布ダノイ」で夕食。予約も無しに飛び込んでも、たいてい大丈夫なレストランというのはありがたい。ましてやおいしいところで。

... http://bit.ly/bcdZP9
00:57 from twitterfeed
Sig's Books Diary: 火山噴火・動物虐殺・人口爆発 (歴史新書y) 作者: 石弘之 出版社/メーカー: 洋泉社 発売日: 2010/04/06 メディア: 新書 クリック: 1回 この商品を含むブログ (3件) ... http://bit.ly/aCsl7X
11:29 from twitterfeed
Sig's View: アウトラインプロセッサについての貴重な資料サイト - YAMDAS現更新履歴: アウトラインプロセッサーやマインドマップ、これらを使って情報を整理すること、興味を持ちかついろんなものを使っているのだが、今... http://bit.ly/9AJZFl
23:23 from twitterfeed
読書と夕食: アスパラと豚肉のオイスターソース炒め: 3時ごろから長島アウトレットへの買い物に運転手。駐車場は満杯といったところ。にぎわっていた。

キュウリとしらす干しの酢の物(キュウリを欄切りして塩もみしておく。塩分を洗い流... http://bit.ly/cSCtVT
23:46 from twitterfeed
Sig's View: Appleが通信キャリアなる可能性?: 個人的には、どっちでもいいようなものだけれど、このさい、これを契機にSoftbankも通信涵養の整備をして欲しいものだ。Googleサイドウィキ利用、第2弾。内容:... http://bit.ly/cYv5RW
by sig_s on Twitter

2010-05-05 00:33:29 | tweets | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )