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第2次図解ブームが…

2013年09月29日 | 雑記帳
 と言ってもマイブームである。金曜に県の教育センターで講座を受ける機会を得た。一日日程で,午前は学習指導案の「見える化」をテーマとした講義,そして午後からは「図解の技術と伝える技術」の講義である。午後からの講師は,多数の著書を持つ永田豊志氏だった。基本からじっくり学ぶいい機会となった。


 自分の「第1次ブーム」は,資料等を検索したら2001年であった。これもちょうど干支一回りである。PCドキュメントに「図解のススメ」と題したレポートが残っていた。きっかけはビジネス誌の特集もそうだったが,野口芳宏先生が主宰して出していた季刊誌で取り上げた「言語技術としての図解」が大きい。


 書棚を探って『鍛える国語教室』第21号を見つけ出す。連載コーナー「言語技術ノート」の9として野口先生が執筆している。もちろんポイント図解を入れ込みながら,実にわかりやすい誌面に仕上げている。基本手順としての「情報選択」「構造化」「単純化」「視覚化」は,いつも先生が強調しておられる事柄だ。


 この号は実践発表に「ポイント図解」を課した要請をしている。しかし,それぞれ精鋭の実践者たちは,必ずしも課題を受けとめきれていないようだ。それだけ図解は難しいし,一般的ではなかった。そしてその状況は今も変わらない。実践の構造化が進んでいないことも理由の一つではないか。そんな見方もできる。


 12年前の自資料を見ても,「図」はあるが「解」の部分が不明確である。当時の新書や雑誌から様々なパターンを知り,単に形だけ真似した感じである。さらに自分なりの工夫を入れたいから,益々わかりにくくなる。図解は「本質をつかむ」ことである。基本にそって「つなぐ」「かこむ」を地道にやっていきたい。