すぷりんぐぶろぐ

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自分流に置き換えて,踏み出す

2013年09月11日 | 読書
 『小山薫堂 幸せの仕事術』(NHK出版)

 究極のポジティブシンキングと評していいのかもしれない。

 僕の人生において、本当の意味での失敗というのはない。常に最良の選択をしてきていまがあるのだと、自信を持って言えます。

 こう堂々と書く著者も「幼い頃はむしろ真逆の性格でした」と、あとがきで振り返っている。
 父母をはじめ様々な人との出会いによって、その性格が形成されたと言えるだろう。
 しかし多くの同じような境遇、環境にある人が、全て著者のような能動的な姿勢を持っているとは限らない。

 この著書を読み、そうだ自分も!と思い行動しかけるが、明日はまた本を読む以前の自分に戻っているとため息をつく人は、何万人もいるのかもしれない。

 この二つを分かつのはいったい何だろう。

 …続けるということ?前へ進もうとする積極性?それとも、そもそもの性格ということ?
 こういうふうに、出来ない理由を考える、つまり言い訳の部分を挙げて自分を安心させようという心根なのかもしれないね(笑)

 著者の考えを示すキーワードの一つは、以前読んだ新書のタイトル「もったいない主義」である。

 これを例えば個人の行動改革に当てはめてみて、使える手法は「置き換え」ではないかと思いついた。

 つまり、今目の前にある仕事や成すべきことを、定位置でないどこかに置き換えるという発想を持てば、見方も変えるし、動きも変わるのではないか。

 その不必要と思われている○○、どこかへ置けば役立つのではありませんか。
 この~~は、向きを変えて置くと、とっても良く見えるんだよね。
 その隙間時間は、●●をしながらやると、結構出来ることありますよ。
 それから…あそこにある役に立ちそうもない△△、よく今までそこにあってくれましたね。感謝します。

 そんなふうに目をつけて、置き換える。つまり、一歩踏み出す。

 やっちまえよという踏ん切りの連続で、昨日の自分から遠ざかる。