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最後は「あまちゃん」かい!

2013年09月19日 | 雑記帳
 『やまなし』の学習のまとめは、教科書にある「たいせつ」という箇所に従って文章を書かせた。短い時間では主題を扱う活動は難しい。ただ「題名のつけ方」という観点もあったので、少しだけ説明を加えてみた。今までの物語のふりかえりにもなる。極めて自己流の分類だが、一つの目安にはなるかもしれない。


 一つめは「名前型」。つまり主人公、主役の名前を持ってくる型である。「桃太郎」「スイミー」から「ごんぎつね」。また「大造じいさんとがん」もその変形だ。ドラマ系には非常に多い。水戸黄門、ウルトラマン、サザエさん、そして、半沢直樹!鉄板の名づけと言ってよい。詳しく見るといくつかの層がある。


 二つ目は「キーワード型」とした。「わらぐつの中の神様」のように人物が語る大事な台詞であったり、何度も登場してくる言葉であったりする。三つ目は「モノ・コト型」と名づけた。キーワード型と近いが、いうなれば事件、話題という意味を強調する。「お手紙」や「カレーライス」、そして「やまなし」。


 ここで唐突に、じゃあ「あまちゃん」はどうなのだ?といった疑問が浮かべばとてもよい(当然そんな子供はいないが)。これは複合型であることは容易にわかるが、いくつ考えられるか、だ。「甘ちゃん」「海女ちゃん」それから主人公の名字の「天(野)ちゃん」。「アマ(チュア)ちゃん」もあるのではないか。


 さえない、認識不足という意味での甘ちゃんであった主人公天野アキが、海女の仕事に挑戦する。言うなればアマチュアからプロへの憧れ。地域興しに関わってアイドルへ方向転換する。ここでも甘、アマからの脱却を図ろうとする。その勢いが魅力の、ある意味アマチュア讃歌だ。アマチュアの原義は「愛する」。