すぷりんぐぶろぐ

桜と絵本と豆乳と

題名の半分に偽りありだけど

2014年12月02日 | 読書
 「2014読了」128冊目 ★

 『山中伸弥先生に、人生とips細胞について聞いてみた』(山中伸弥 講談社)

 「やさしい語り口で、中学生から読める」と大きく本の帯に書かれている。
 これなら理科オンチ、科学オンチの自分でも大丈夫かなあと思ったが、全般を通して(特に後半部は)、一定の知識がないとちょっとつらくなる部分もあった。

 本で紹介されているエピソードは、ノーベル賞受賞時にいろいろと報道されていたものも多く、必ずしも順調に来たわけでないことは知っていた。題名にある「人生」はほとんどそこで言い尽くされているようであり、どうしてもIPS細胞発見前史のようになってしまうのは致し方ないか。

 第2部のインタビューの冒頭は興味深かった、
 アメリカから帰った後、なかなか成果を出せずに苦しみ、自己啓発の本などを読みこみ、次のように自分を納得させたこと。

 「高く飛ぶためには思いっきり低くかがむ必要があるのです」

 それから「研究の継続性」に悩んでいたときに、利根川進先生に励まされた一言。

 「面白かったら自由にやったらええんやないか」



 「2014読了」129冊目 ★

 『ビートたけし童話集 路に落ちていた月』(ビートたけし  祥伝社黄金文庫)

 ビートたけしが、ふつうの童話を書くわけがないだろっと思いながら、ページをめくったら、これは、いわゆるネタ本のようなものだとわかった。
 たけしワールドであることは確かだ。

 まあ、単なるダジャレめいたものはないが、パロディ、ブラックジョーク等の類だ。

 思わずニヤリとしたのは…
 信長・秀吉・家康の「鳴かぬなら」の句に続いて、こうおとす。

 長嶋さんは「鳴かぬなら、自分が鳴きますホトトギス」と言った。

 思わずわらってしまったのは…
 自殺の名所で、あまりに有名になったので増え続け、そこに張り込んでいた新米のお巡りさんが、一人の女が飛び込もうとするのを、急いで捕まえて、思わずこう放ったという。

 「お前だろ、ここで毎日自殺してんのは」