サラリーマン川柳が発表され、思い出したことがあった。
昨年、秋田県で行われた国民文化祭で、大潟村が「川柳の祭典」を催し、全国から作品を公募した。
その入選作品集が先月学校へ送られてきたので、ちょっと借りて読んでみたことがあった。
俳句や短歌に比べて気安く読めるし、小中生の出品にも興味があった。
気分転換用に読み出したのは、友人たちと小宴を開いた次の日。
少し二日酔気味だったので、題が「酒」のところに自ずと目がいった。
特選になっている二つの作品は、あまり好みではないな。
準特選が7句あり、この中で特にいいと思うものがあった。
満月や貧しい鬼と酌み交す(山本毅)
一人酒に相違ない。少し作り過ぎの印象もあるが、なんといっても「貧しい鬼」という表現がぴったりとはまる。
佳作のなかにも好きだなと思う数首があった。
酌む程に世界だんだん小さくなり(鈴木田鶴子)
酒ビンが転がる今日が捨ててある(四分一周平)
酒の方がどうも私を好きらしい(真島美智子)
なんだか、山頭火や放哉の句のように思えてくる。
みていくと、「ずばり」?というものもあった。
酒呑んでちょっと近づく山頭火(堀 正和)
これは素直すぎて面白みが今一つの気もする。
では、どんなふうに変えるか、と勝手に遊んでみる
酒呑んで山頭火にちょっと近づく
なかなかではないか。でも、平凡だ。
山頭火に近づくために酒を呑む
こんな決意をする人がいるわけがない。
連想から妄想を働かせてみる。
酒呑めば近づいてくる山頭火
呑んでも呑んでも白いまま
呑んでる姿のよろけていくか
と、結局パロディか。
キーボードを打っていると、呑みたくなってきた。
昨年、秋田県で行われた国民文化祭で、大潟村が「川柳の祭典」を催し、全国から作品を公募した。
その入選作品集が先月学校へ送られてきたので、ちょっと借りて読んでみたことがあった。
俳句や短歌に比べて気安く読めるし、小中生の出品にも興味があった。
気分転換用に読み出したのは、友人たちと小宴を開いた次の日。
少し二日酔気味だったので、題が「酒」のところに自ずと目がいった。
特選になっている二つの作品は、あまり好みではないな。
準特選が7句あり、この中で特にいいと思うものがあった。
満月や貧しい鬼と酌み交す(山本毅)
一人酒に相違ない。少し作り過ぎの印象もあるが、なんといっても「貧しい鬼」という表現がぴったりとはまる。
佳作のなかにも好きだなと思う数首があった。
酌む程に世界だんだん小さくなり(鈴木田鶴子)
酒ビンが転がる今日が捨ててある(四分一周平)
酒の方がどうも私を好きらしい(真島美智子)
なんだか、山頭火や放哉の句のように思えてくる。
みていくと、「ずばり」?というものもあった。
酒呑んでちょっと近づく山頭火(堀 正和)
これは素直すぎて面白みが今一つの気もする。
では、どんなふうに変えるか、と勝手に遊んでみる
酒呑んで山頭火にちょっと近づく
なかなかではないか。でも、平凡だ。
山頭火に近づくために酒を呑む
こんな決意をする人がいるわけがない。
連想から妄想を働かせてみる。
酒呑めば近づいてくる山頭火
呑んでも呑んでも白いまま
呑んでる姿のよろけていくか
と、結局パロディか。
キーボードを打っていると、呑みたくなってきた。