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身を委ねられる対応

2015年02月20日 | 雑記帳
 3年ぶりに歯医者通いが始まった。行きつけは、もう10年以上前に炎症が酷かった頃から不定期に通い続けた医院である。歯を診てもらうことは、つくづく無防備だなと常に感じている。専用のシートに寝かされて、口を大きく開ける。そこに治療用具とはいえ金属片が入れられるわけだから、まさに「身を委ねる」とき。


 そういう状況のなかで一定期間通院できたのは、医者やスタッフを信用できたからだと思う。地元にも通院したところはあっても、少し距離のあるここを選んだのは、また「仕方ない」「面倒くさい」という発想が出てこなかったのは、ありきたりだが、信頼・信用なのだ。それが、ここに来て少し崩れ始めている。


 一時休院したことがあり、スタッフの入替があった。治療時の感覚がどうも今までとは違う。はっきり言って雑、乱暴、親身さに欠ける…以前からの方もいて、問診や最初の処理等してくれるから余計に差を感じてしまう。こうします、痛みがあるかもしれないという予告、表情に対する気遣いの言葉…その大きさを知る。


 確かに同じ言葉を言うには言っているようだが、言われている感じが非常に薄いのは、気持ちが入っているかという本質論もあるが、「言い方」によるだろう。そこには高低、調子や速度といった要素がある。そんなに砕かなくとも「優しそうに」と括ればいいだろう。そういう言い方に満たされていた治療室が変化した。


 と、クレーマーのような独白。この後続けるかどうかは次回次第だろうな。ところで先週身内が入院し、ある大病院で説明を受けたが、同意を求められる事項があまりに多く、やや閉口してしまった。イマドキの病院事情か。ただスタッフは良好らしく安心している。身を委ねられる対応とは、はっきりしているものだ。