【2015読了】23冊目 ★★
『新・片づけ術 断捨離』(やましたひでこ マガジンハウス)
ブームになったときはさほどの関心はなかったが、インパクトの強い言葉だなと感じていた。
そもそもは何かと調べてみる。
ヨーガの行法、「断行(だんぎょう)」、「捨行(しゃぎょう)」、「離行(りぎょう)」という考え方を応用して、人生や日常生活に不要なモノを断つ、また捨てることで、モノへの執着から解放され、身軽で快適な人生を手に入れようという考え方、生き方、処世術である。
とある。そして、三つのことを次のように位置づける。
断=入ってくる要らない物を断つ
捨=家にずっとある要らない物を捨てる
離=物への執着から離れる
古本屋で108円だったこの本は、いわば「捨」によって自分のところに巡ってきたが、それは本当に必要だったかどうなのか、結局「断」ができなかっただけか…などと「離」の境地からはほど遠いことが笑える。
とはいえ、こうした類いにありがちな、ミニ知識が得られて結構おいしい?本だった。
この名言は知らなかった。
かのゲーテはこういう言葉を残している。
「人間の最大の罪は、不機嫌である」
「罪」として想像できる残虐な行為も、不機嫌から発することが圧倒的に多いことを考えれば、納得の至言である。
コラムの一つに「ナイチンゲールが説く住環境と健康」という文章があり、ナイチンゲールの文章を紹介している。
「空気を不潔にする」ような住環境を戒め、日頃からの清掃、陽光、換気の重要性を説いている。
溢れている、はみ出している、散らかっているモノたちから発する「気」に鈍感になってはいけないということだろう。
さて、著者によるこの本の一つの総括は、これらの文章によく表れている。
所有とは結局、思い込みです。
あらゆるモノが地球からの借り物なんだと考えていけたら…自ずと感謝や畏敬の念が湧いてきます。
そうかあ、しばらく前にこれからの一つのモットーとしたいと思った言葉が、また降りてきたようだ。
すべてはフローという覚悟。
「断捨離」とは、フローを生きる原則なのだと思う。
『新・片づけ術 断捨離』(やましたひでこ マガジンハウス)
ブームになったときはさほどの関心はなかったが、インパクトの強い言葉だなと感じていた。
そもそもは何かと調べてみる。
ヨーガの行法、「断行(だんぎょう)」、「捨行(しゃぎょう)」、「離行(りぎょう)」という考え方を応用して、人生や日常生活に不要なモノを断つ、また捨てることで、モノへの執着から解放され、身軽で快適な人生を手に入れようという考え方、生き方、処世術である。
とある。そして、三つのことを次のように位置づける。
断=入ってくる要らない物を断つ
捨=家にずっとある要らない物を捨てる
離=物への執着から離れる
古本屋で108円だったこの本は、いわば「捨」によって自分のところに巡ってきたが、それは本当に必要だったかどうなのか、結局「断」ができなかっただけか…などと「離」の境地からはほど遠いことが笑える。
とはいえ、こうした類いにありがちな、ミニ知識が得られて結構おいしい?本だった。
この名言は知らなかった。
かのゲーテはこういう言葉を残している。
「人間の最大の罪は、不機嫌である」
「罪」として想像できる残虐な行為も、不機嫌から発することが圧倒的に多いことを考えれば、納得の至言である。
コラムの一つに「ナイチンゲールが説く住環境と健康」という文章があり、ナイチンゲールの文章を紹介している。
「空気を不潔にする」ような住環境を戒め、日頃からの清掃、陽光、換気の重要性を説いている。
溢れている、はみ出している、散らかっているモノたちから発する「気」に鈍感になってはいけないということだろう。
さて、著者によるこの本の一つの総括は、これらの文章によく表れている。
所有とは結局、思い込みです。
あらゆるモノが地球からの借り物なんだと考えていけたら…自ずと感謝や畏敬の念が湧いてきます。
そうかあ、しばらく前にこれからの一つのモットーとしたいと思った言葉が、また降りてきたようだ。
すべてはフローという覚悟。
「断捨離」とは、フローを生きる原則なのだと思う。