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桜と絵本と豆乳と

鉄板ネタ?で遊ぶ

2015年11月26日 | 教育ノート
 今週の初任者研修に入る職員の学級の後補充を頼まれた。確認したのが先程でろくな準備もできないが、担任にどこをやっているか訊いたら『ちいちゃんのかげおくり』の読みとりに入っているとのこと。途中からでは無理だなと思いつつ、手引きに「動作を表す言葉」があったので面白そうだなと、少し見入った。


 「『見る』に関係のある言葉」「『言う』に関係のある言葉」を、物語の中から見つけ、意味の違いを考えようということだ。ああ、そういえば確かに、この物語は冒頭に、そういう言葉が豊富に出てくる。「見上げる」「見つめる」「見える」「目を落とす」…「つぶやく」「きき返す」「たずねる」「せつめいする」「さけぶ」…



 うーん確かに面白そうだ。「類語(なかまの言葉)」ということを教え、集めさせ、意味を確認し、使ってみる(文作り)と流したいが、準備不足は否めない。少なくとも自分でピックアップし、例文を作っておかないと…仕方ない、では鉄板ネタ?の「ことばのかいだん」でいくかと、あっさり方向転換してしまった。



 ワークシート(といっても簡単なマス)を印刷し、準備完了。元気のいい子たちと挨拶をして開始である。マス目のシートを渡すと、ナニナニという目、「ビンゴでもやるの」という声。少しやり方などを確かめて、「語頭指定(頭韻)」「語尾指定(脚韻)」と進み、「語頭・語尾指定」までやった。面白い作も出てくる。



いき
いしき
いしがき
いしきてき


いき
いいき
いきいき
いっぽんぎ


 今回は字数指定だけの「お話づくり」を後半に扱った。「あ/いぬ/こわい/はしろう/こないでよ」と階段式に書くだけでは子どもたちはぴんとこなかったが、大げさに読んでみると「ああ」とすぐ納得してくれた。言葉遊びでもあるが、結構言語感覚を養うにはいい教材かなと思う。いい作品は読んでやると喜ぶ。



はな
すみれ
たんぽぽ
きれいだな


うま
にげる
やばいぞ
つかまえろ


うそ
なんで
せんせい
おこらない



うそ
ほんと
うそなの
ほんとなの