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道場にある言葉

2015年11月28日 | 雑記帳
 午前中に剣道大会があったので応援にいった。課外スポーツに関して児童減が顕著なのに、子どもたちの選択肢は増えている現状がある。古い歴史を持つ剣道も人数減は否めないだろうが、それでも根強く残っていると思う。ともあれここにも横断幕は広げられる。ああ、他の競技の言葉とは、はちょっと違うなあ。


 「活人剣」という三文字。これは意味は予想できる。広辞苑にも載っていた。「人を活かす剣」ということ。反対語が「殺人剣」で、ふと映画「るろうに剣心」を思い出す。ネット検索してみると、なんとあの柳生宗矩の言葉ではないか。「活人」自体が熟語でいい意味を持つ。結構、ほかにも応用できそうな言葉だ。



 「疾風迅雷」…風のように速く、雷のように激しくということだろう。確かに試合に臨む剣士の心構えとしてはふさわしい。対戦を見るとしっくりくる言葉だ。四字熟語として広辞苑にも載っていた。「すばやくはげしいこと」の喩えとなる。類語として「電光石火」があるようだが、剣道にはやはりこちらが似合う。



 わが校剣道部は「自彊不息」。「じきょうふそく」と読む。広辞苑には「自彊」はあるが「不息」はない。ネット検索にはある。四字熟語というより「易経」の文章の一節である。「(息)やまず」という読み方もあるようだ。意味は「自らから務めて励み、怠らない」。やはり「道場」で培いたい精神は一貫している。