すぷりんぐぶろぐ

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みんな待っていたのかあ「雪」

2018年12月08日 | 教育ノート
 今日のFBは地元民たちは揃って「」の話題だ。
 気持ちはそれぞれながら、みんな待っていたんだなあ。

 ともあれ。ずいぶんと楽な「冬の入り」だったと思う。
 先日、会議で一緒になった知人が「今年は除雪機を買う」と準備万端だったので、
「えてして、そういう年は雪が降らないものだ。」と茶化した。
 本当にその通りになれば有難いが…。



 いよいよ本格的な降雪。雪への対し方は、年々辛くなっている気もするが、工夫が一番と効率的になっていることも確かだ。

 思い出した一節があり、探してみた。17年前に当時作っていたホームページにアップした文章である。



◆◇◆12月20日「雪」(2001年) ◆◇◆

 12月にこんなに雪が降ったのは何年ぶりなんだろうか。自分自身としては記憶がない。子供の頃はあったのだろうか。忘れているだけなのかもしれない。

 思い出せる「雪」がいくつかある。その中で、一番なのが学生時代にテレビで見た雪だ。
たしか、初雪を伝えるものだった。雪の降りしきる中を列車が進む映像。何気なくつけた画面に突然出てきたように思う。身体中がかあっと熱くなった。

 ホームシックだった。
 仙台に住んでいて年に何回か家へ帰ってはいたのだが、そんな状況でもその時ばかりは無性に帰りたくなったことを覚えている。
 たぶん自宅を離れて初めての冬だった。

 子供のころ、遊び道具として雪はたくさんの幸せをくれた。「雪だるま」「デンガ「かまくら(というより基地)」「ドフラ」等々、一年の四半分はそれで遊んでいた。なんであんなに楽しかったのだろう。そんな毎日を過ごしたおかげで、「雪=ふるさと」という関係ができたのだろうと思う。

 こんなふうに書いていると、雪にまつわる断片的な記憶が呼び起こされる。近所の小道は除雪など当然無く、馬か駱駝の背中のような道だったとか、高校生活の最後に夜更けまで遊んだ時にちらついた雪、勤め始めた頃の冬に体験した暴風雪…あの白さが結構人生を彩っているもんだなとつくづく思う。

 連日の降雪にまいったときは、元気に雪と遊ぶ子供たちを見ることにしよう。エネルギーを少し分けてもらえるかもしれない。今年の初雪の日、外に出た一年生のひときわ大きな声がまだ耳に残っている。

「おお、雪ふってきだ。ばんざい。ばあんざあい。」

◆◇◆◆◇◆