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時事を笑い倒せ

2018年12月26日 | 雑記帳
 先週土曜の夜NHKで「時事ネタ王2018」という番組をやっていた。漫才、コントで時事ネタを扱うコンテスト形式の内容。出演者はそれなりだったが、時事といえばやはり、ザ・ニュースペーパーや爆笑問題、それから渋いところで松元ヒロあたりは出てほしい。ただ若手に取り組ませるというねらいはいいと思う。


 6組は「パワハラ」「米朝首脳会談」「米中貿易摩擦」「不正入試」「仮想通貨」等を取り上げた。さすがに切れ味鋭いという感じはなかったが、昔の演芸番組はあんな雰囲気もあったと思い出す。コメンテイターの茂木健一郎が「毎週やってほしい」と言っていた。M-1審査員への悪口で盛り上がるよりずっといい。


 出演していないがウーマンラッシュアワーを除けば、時事特に政治に関わることは、お笑いにふさわしくないと考えているのが最近の風潮ではないか。大衆の笑いが権威や時の権力に対して向けられるのは当然だし、それを語る者が益々減ってきていることに、漠然と不安を覚える。噺家にはまだ少しいるようだが。


 モデルのローラが、沖縄の辺野古基地移転問題に関しての署名を呼び掛けた。そのことをテレビのバラエティ番組が取り上げて話題になったようだ。TBS系が入らないのでネットで様子を知るのみだが、「大舌戦」をまとめた爆笑問題太田の一言には、納得した。「全ての表現には政治的なメッセージが含まれている


 マスコミに出て語る者にどれだけその自覚があるか。ネット上の発言、SNS等も同様である。直接的かどうかではなく、今自分が表現するこの行為は(まさしくこれも)どう位置づけられているか、意識することだ。言いたい自分をどれだけメタ認知できるか。守るべき「表現の自由」に裏打ちしたいことだと思う。