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読書の心得ことば

2019年01月08日 | 読書
2019読了3
 『智慧の実のことば』(糸井重里・監修  ぴあ)



 「言葉は自分のものではなく、みんなのもの。『話す』と『離す』は、同じことなんです。」(社会学者・橋爪大三郎)

 離された言葉をきちんと捕まえたいと思うけれど、手の届かないコースを通るものもあるし、うまくキャッチできないこともあるだろう。


 「ほとんどの本が、詰めれば一行で済むんじゃないでしょうか。」(作家・荒俣宏)
 「一行では、伝わらない。ひとつひとつの言葉を高く積みあげていくことによって、ようやく何かが伝わる。」(翻訳家・池田真紀子)

 詰めれば一行で済むは読み方の心得、言葉を高く積みあげるのは書き方の心得、ということもできるけど、「離された」言葉たちの位置や役割によって違いが出てくるということじゃないかな。


 「一度読んだ本は、読んだことにならない。二度読んではじめて読んだことになる。」(経済学者・岩井克人)

 実用書であれ小説であれ、もう一度読みたくなる魅力こそが、自分にとって価値があるということは間違いないだろう。今年もそんな一冊に出会いたい。


 「ガンジーなどさまざまな人が言っていた言葉」として紹介された次の言葉には、だいぶ凝っている肩を押される。

 「永遠に生きるかのように学べ。明日死ぬかのように生きろ。