チョイと違和感を抱いたもので、検索・・・。
世界中注目の中、7月26日に行われた。
夕の橋のくらきむらさき (与謝野昌子)
川面を舞台に使うと言う発想の斬新さ!
末明け、閉じかけた目を奪われる人もおられたことでしょう。
世界各地で戦火が続く中、「平和の祭典」のオリンピックの熱戦が開幕した。

日本選手団


記事中「戴冠」
新聞等で報道されている通りです。
調べてみましたら、
受け、王位・帝位への就任を宣明する儀式。 日本では、即位の礼の中心儀式
である即位礼正殿の儀がこれに相当する、とありました。
スポーツ記事においては、この様な使用例はあるようで、だんだん慣れて
くることであろうとも思った。

小学館では入社以来37年間、辞書ひとすじ)
の暑さを吹き飛ばすような日本人アスリートの活躍で大いに盛り上がった。
テレビ画面で見た数々の名場面が今も心に残っている。
だが、だからといってこのコラムでオリンピックを話題にしようというわ
けではない。やはりことばの話なのである。
体操男子の個人総合で内村航平選手がみごと金メダルを獲得したとき、ス
ポーツ新聞に「日本男子としては84年ロサンゼルス五輪の具志堅幸司以来、
28年ぶりの戴冠で3連覇中の世界選手権と合わせたダブル・タイトルは日本初
となった。」(スポーツニッポン)という記事が掲載された。これを読んで
「やっぱり使われたか」と思ったのである。何のことだかおわかりだろか。
記事中の「戴冠」ということばである。
以前からこの「戴冠」ということばが、主にスポーツ紙で、たとえば競馬
の五大クラシックレースなどで優勝した馬に対して使われているということ
は気づいていた。それが今回オリンピックでも使われていたので、「やっぱ
り」と思ったのである。もちろん、馬ならよくて、人間だとだめだという
話ではない。
「戴冠」とは、「国王が即位のしるしとして王室伝来の王冠を頭にのせる
こと。」(『大辞泉』)である。今年はイギリスのエリザベス女王即位60周
年で、盛大な式典がオリンピック前に行われたのでご記憶の方も大勢いらっ
しゃるであろう。女王は1953年に戴冠式を行っている。「戴冠」はその「戴
冠式」で王冠を頭にのせることであり、それ以外の意味は存在しない。
ではなぜスポーツ紙などで「戴冠」が広く使われるようになったのか。恐
らくマラソンで勝者の頭上に月桂冠をのせることから類推して生じたのでは
ないか。あえて言うなら意味の借用である。ことばはこのように意味の借用
によって意味を拡散させていくことが時々ある。
「戴冠」をこのような意味で使うのは現時点ではスポーツ紙に限られてい
るようだが、今後一般紙のスポーツ欄に拡大して使われる可能性も
否定できない。
新しい用法で誤用だとか不適切だとか言い切ることはできないが、できれ
ば本来の意味だけで使って欲しいことばである。
十二分に理解できますが、私自身が恍惚の仲間入りしたことからであろうか~~)