仁王像・閂・坂道
この寺で10分ほど休憩、手帳にしたためて置いた俳句。
3/4(日)フジの会が街歩きで、ここ松蔭寺を訪れた。高台の閑静な寺でした。
・ 春風や鋭き眼(まなこ)仁王像 (縄)
○○作、○像がはっきりしたらもっと良かったと思いました、残念。
お堂を中心としてこれは左の像、もう1体右に有りました。
≪季語≫・・春風
・ 山門の閂(かんぬき) 外は梅の花 (縄)
閂がガッチリかかっていた、何かこの角棒が脳裏に残っていた。
門柱は欅で重厚、横のくぐり戸を抜けて出入りしていた。
≪ 季語≫・・梅の花
・菜の花や人待ち顔の隠居寺 (縄)
このなるい坂道を登ると山門の閂の掛かった門です。
山門を出たところに、菜の花が一塊、申し訳なさそうに咲いていた。
≪季語≫・・菜の花
* 隠居寺とは(むかしむかしの話です)
住職がその職務(定年)を終えたあと、行く場所がありません。それで近くで同門の寺か独自の庵を造り通称が隠居寺といったのだそうです。松蔭寺は、鎌倉建長寺の住職が、隠居寺として正統庵と号して建武元年(1334)に創建したと、縁起に有りました。
田舎の同級生に寺を継いだ人がいます。地方の寺は、住職だけで生計を立てるのは厳しいようです。先生や役場に勤める方が多い。同級生も息子さんの代を譲ったが、一緒に暮らしている。隠居寺を造るそんな余裕は無いとの事でした。
コメント欄は閉めています。