オリンピック金メダル獲得・喜び祝うに「戴冠」~~?
チョイと違和感を抱いたもので、検索・・・。
チョイと違和感を抱いたもので、検索・・・。
パリ・セーヌ河で、オリンピックの開会式が
世界中注目の中、7月26日に行われた。
世界中注目の中、7月26日に行われた。
セエヌ川船上がる時見慣(ナ)れたる
夕の橋のくらきむらさき (与謝野昌子)
夕の橋のくらきむらさき (与謝野昌子)
旗を振る選手を乗せた船がゆっくりと橋を潜る。
川面を舞台に使うと言う発想の斬新さ!
末明け、閉じかけた目を奪われる人もおられたことでしょう。
世界各地で戦火が続く中、「平和の祭典」のオリンピックの熱戦が開幕した。
川面を舞台に使うと言う発想の斬新さ!
末明け、閉じかけた目を奪われる人もおられたことでしょう。
世界各地で戦火が続く中、「平和の祭典」のオリンピックの熱戦が開幕した。
日本選手団
金メタル受賞者への新聞記事
記事中「戴冠」
日本選手が多くのメタルを取り、その活躍ぶりは、TV,ラジオ、
新聞等で報道されている通りです。
新聞等で報道されている通りです。
新聞に見入っていると「戴冠」なる文字があちこちに並んでいた。
調べてみましたら、
調べてみましたら、
君主制の国家で、国王・皇帝が即位の後、公式に王冠・帝冠を聖職者等から
受け、王位・帝位への就任を宣明する儀式。 日本では、即位の礼の中心儀式
である即位礼正殿の儀がこれに相当する、とありました。
受け、王位・帝位への就任を宣明する儀式。 日本では、即位の礼の中心儀式
である即位礼正殿の儀がこれに相当する、とありました。
尚も検索を続けると、次の様な「コラム・記事」が目に入った。
筆者(縄文人)も金メタルに「戴冠」なる言葉、少々違和感を感じた。
スポーツ記事においては、この様な使用例はあるようで、だんだん慣れて
くることであろうとも思った。
スポーツ記事においては、この様な使用例はあるようで、だんだん慣れて
くることであろうとも思った。
皆さんは「戴冠と金メタル」に、どのような感想をお持ちですか!?
第121回・金メダル獲得は「戴冠」なのか?
2012年08月13日
(筆者・ 元小学館辞典編集部編集長。
小学館では入社以来37年間、辞書ひとすじ)
小学館では入社以来37年間、辞書ひとすじ)
昨日(日本時間では今朝)閉会式が行われたロンドンオリンピックは、夏
の暑さを吹き飛ばすような日本人アスリートの活躍で大いに盛り上がった。
テレビ画面で見た数々の名場面が今も心に残っている。
だが、だからといってこのコラムでオリンピックを話題にしようというわ
けではない。やはりことばの話なのである。
体操男子の個人総合で内村航平選手がみごと金メダルを獲得したとき、ス
ポーツ新聞に「日本男子としては84年ロサンゼルス五輪の具志堅幸司以来、
28年ぶりの戴冠で3連覇中の世界選手権と合わせたダブル・タイトルは日本初
となった。」(スポーツニッポン)という記事が掲載された。これを読んで
「やっぱり使われたか」と思ったのである。何のことだかおわかりだろか。
記事中の「戴冠」ということばである。
以前からこの「戴冠」ということばが、主にスポーツ紙で、たとえば競馬
の五大クラシックレースなどで優勝した馬に対して使われているということ
は気づいていた。それが今回オリンピックでも使われていたので、「やっぱ
り」と思ったのである。もちろん、馬ならよくて、人間だとだめだという
話ではない。
「戴冠」とは、「国王が即位のしるしとして王室伝来の王冠を頭にのせる
こと。」(『大辞泉』)である。今年はイギリスのエリザベス女王即位60周
年で、盛大な式典がオリンピック前に行われたのでご記憶の方も大勢いらっ
しゃるであろう。女王は1953年に戴冠式を行っている。「戴冠」はその「戴
冠式」で王冠を頭にのせることであり、それ以外の意味は存在しない。
ではなぜスポーツ紙などで「戴冠」が広く使われるようになったのか。恐
らくマラソンで勝者の頭上に月桂冠をのせることから類推して生じたのでは
ないか。あえて言うなら意味の借用である。ことばはこのように意味の借用
によって意味を拡散させていくことが時々ある。
「戴冠」をこのような意味で使うのは現時点ではスポーツ紙に限られてい
るようだが、今後一般紙のスポーツ欄に拡大して使われる可能性も
否定できない。
新しい用法で誤用だとか不適切だとか言い切ることはできないが、できれ
ば本来の意味だけで使って欲しいことばである。
の暑さを吹き飛ばすような日本人アスリートの活躍で大いに盛り上がった。
テレビ画面で見た数々の名場面が今も心に残っている。
だが、だからといってこのコラムでオリンピックを話題にしようというわ
けではない。やはりことばの話なのである。
体操男子の個人総合で内村航平選手がみごと金メダルを獲得したとき、ス
ポーツ新聞に「日本男子としては84年ロサンゼルス五輪の具志堅幸司以来、
28年ぶりの戴冠で3連覇中の世界選手権と合わせたダブル・タイトルは日本初
となった。」(スポーツニッポン)という記事が掲載された。これを読んで
「やっぱり使われたか」と思ったのである。何のことだかおわかりだろか。
記事中の「戴冠」ということばである。
以前からこの「戴冠」ということばが、主にスポーツ紙で、たとえば競馬
の五大クラシックレースなどで優勝した馬に対して使われているということ
は気づいていた。それが今回オリンピックでも使われていたので、「やっぱ
り」と思ったのである。もちろん、馬ならよくて、人間だとだめだという
話ではない。
「戴冠」とは、「国王が即位のしるしとして王室伝来の王冠を頭にのせる
こと。」(『大辞泉』)である。今年はイギリスのエリザベス女王即位60周
年で、盛大な式典がオリンピック前に行われたのでご記憶の方も大勢いらっ
しゃるであろう。女王は1953年に戴冠式を行っている。「戴冠」はその「戴
冠式」で王冠を頭にのせることであり、それ以外の意味は存在しない。
ではなぜスポーツ紙などで「戴冠」が広く使われるようになったのか。恐
らくマラソンで勝者の頭上に月桂冠をのせることから類推して生じたのでは
ないか。あえて言うなら意味の借用である。ことばはこのように意味の借用
によって意味を拡散させていくことが時々ある。
「戴冠」をこのような意味で使うのは現時点ではスポーツ紙に限られてい
るようだが、今後一般紙のスポーツ欄に拡大して使われる可能性も
否定できない。
新しい用法で誤用だとか不適切だとか言い切ることはできないが、できれ
ば本来の意味だけで使って欲しいことばである。
知識探索サイト「ジャパンナレッジ」出典
(縄文人も、この意見と同じような感想を抱いた一人でした。新聞記者の気持ちは
十二分に理解できますが、私自身が恍惚の仲間入りしたことからであろうか~~)
十二分に理解できますが、私自身が恍惚の仲間入りしたことからであろうか~~)
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