日下公人著「日本精神の復活」(PHP)は、たのしい一冊。
序章に、こんな言葉があります。
「約三年半の民主党政権について、私は『あの政権があって良かった』と考えている」(p15)
「民主党政権の素人政治主導が招いた外交、経済、国政の惨状を目の当たりにし、ついに日本の大衆が目覚めた。民主党政権は立派に『歴史的使命』を果たし、お役御免とばかりに政権の座から下ろされた。大変結構なことである。」(p20)
第四章には、こんな箇所がありました。
「いまも経営者の感想やアイデアは有益だが、言論界はそれを取り上げない。マスコミは『財界人は儲けることしか考えていない』と言うが、それは学者も新聞記者も官僚も同じで、儲ける才能に自信がないので学界や官界に入り、言論界では売らんかなの記事を書いたりしていたのではないか。自分が選んだ道に誇りがあれば、他人のことは気にならないはずである。
最近はアメリカに留学して、すっかり洗脳されて帰ってきて、自分では無自覚のうちに『内通者』になっている人がいるという新たな問題も出てきた。本人は一所懸命なのだが、頑張るほど日本の損になることに気がつかない。
付け加えて言うと、アメリカにはそのための情報工作機関がある。『アメリカに都合のよいことを発信し続けていれば、いくらでも情報を流してやる。ただし、おまえが反米的なことを書いたら、もう教えてやらない。アメリカへ取材に来るというビザもやらない。見学したいと言っても、絶対に見学させない』と脅す。そうなるとアメリカをネタに書いたり研究できなくなってしまうから、従わざるをえない。」(p147~148)
第五章はこうはじまっておりました。
「日本は平和ボケだと言われるが、ありがたいことに『目を覚ませ』とばかりに日本の領土や資産を掠め取ろうとする国が現れてきた。この現在を予見し国防に関する備えを進めた政治家は、安倍晋三氏ただ一人である。安倍晋三氏の外交感覚の鋭さを知ったのは、私が働いていた東京財団が主催する講演会に氏を招いたときのことである。2003年・・・大勢の観客を前に、正々堂々と正論を言える政治家がわが国にも現れた、と私は思った。だが安倍氏以外の政治家から、そうした正論は聞こえてこない。」(p160~161)
「2012年9月『約束の日 安倍晋三試論』(小川榮太郎著、幻冬舎)が出版され、ベストセラーになった。日本人がどれほど安倍氏を求めているか、反対に『朝日新聞』をはじめとするマスコミがどれほど血眼になって『安倍叩き』をしたかがよく分かる本である。朝日新聞社の幹部は『安倍の葬式はうちで出す』とまで言い放ったというが、世界最高の日本の庶民は安倍政権を正当に評価し、再び首相となった安倍氏に期待している。同書が売れたのは、その証拠である。・・・・・
この本の小川榮太郎という著者は文藝評論や音楽評論が専門で、政治とは遠い世界にいる。だから安倍晋三という人物や『戦後レジームからの脱却』というスローガンに込めた政権の真意に迫れたのだろう。物知り顔の政治記者が政治を正しく捉えていると考えるのは大きな誤りで、政治家より小説や音楽のほうが物事の本質を見抜くことがよくある。経済学の専門家が実体経済の何たるかを知らないのと同じである。」(p162~163)
うん。遅ればせながら、さっそく『約束の日 安倍晋三試論』を注文。
「ついに日本の大衆が目覚めた」とするベストセラーを読むことに。
序章に、こんな言葉があります。
「約三年半の民主党政権について、私は『あの政権があって良かった』と考えている」(p15)
「民主党政権の素人政治主導が招いた外交、経済、国政の惨状を目の当たりにし、ついに日本の大衆が目覚めた。民主党政権は立派に『歴史的使命』を果たし、お役御免とばかりに政権の座から下ろされた。大変結構なことである。」(p20)
第四章には、こんな箇所がありました。
「いまも経営者の感想やアイデアは有益だが、言論界はそれを取り上げない。マスコミは『財界人は儲けることしか考えていない』と言うが、それは学者も新聞記者も官僚も同じで、儲ける才能に自信がないので学界や官界に入り、言論界では売らんかなの記事を書いたりしていたのではないか。自分が選んだ道に誇りがあれば、他人のことは気にならないはずである。
最近はアメリカに留学して、すっかり洗脳されて帰ってきて、自分では無自覚のうちに『内通者』になっている人がいるという新たな問題も出てきた。本人は一所懸命なのだが、頑張るほど日本の損になることに気がつかない。
付け加えて言うと、アメリカにはそのための情報工作機関がある。『アメリカに都合のよいことを発信し続けていれば、いくらでも情報を流してやる。ただし、おまえが反米的なことを書いたら、もう教えてやらない。アメリカへ取材に来るというビザもやらない。見学したいと言っても、絶対に見学させない』と脅す。そうなるとアメリカをネタに書いたり研究できなくなってしまうから、従わざるをえない。」(p147~148)
第五章はこうはじまっておりました。
「日本は平和ボケだと言われるが、ありがたいことに『目を覚ませ』とばかりに日本の領土や資産を掠め取ろうとする国が現れてきた。この現在を予見し国防に関する備えを進めた政治家は、安倍晋三氏ただ一人である。安倍晋三氏の外交感覚の鋭さを知ったのは、私が働いていた東京財団が主催する講演会に氏を招いたときのことである。2003年・・・大勢の観客を前に、正々堂々と正論を言える政治家がわが国にも現れた、と私は思った。だが安倍氏以外の政治家から、そうした正論は聞こえてこない。」(p160~161)
「2012年9月『約束の日 安倍晋三試論』(小川榮太郎著、幻冬舎)が出版され、ベストセラーになった。日本人がどれほど安倍氏を求めているか、反対に『朝日新聞』をはじめとするマスコミがどれほど血眼になって『安倍叩き』をしたかがよく分かる本である。朝日新聞社の幹部は『安倍の葬式はうちで出す』とまで言い放ったというが、世界最高の日本の庶民は安倍政権を正当に評価し、再び首相となった安倍氏に期待している。同書が売れたのは、その証拠である。・・・・・
この本の小川榮太郎という著者は文藝評論や音楽評論が専門で、政治とは遠い世界にいる。だから安倍晋三という人物や『戦後レジームからの脱却』というスローガンに込めた政権の真意に迫れたのだろう。物知り顔の政治記者が政治を正しく捉えていると考えるのは大きな誤りで、政治家より小説や音楽のほうが物事の本質を見抜くことがよくある。経済学の専門家が実体経済の何たるかを知らないのと同じである。」(p162~163)
うん。遅ればせながら、さっそく『約束の日 安倍晋三試論』を注文。
「ついに日本の大衆が目覚めた」とするベストセラーを読むことに。