和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

トモダチ作戦の費用。

2013-02-27 | 短文紹介
WILL4月号の「蒟蒻問答」に、こんな箇所がありました。

堤堯】 ・・トモダチ作戦の費用は68億円で、その請求書が来たというじゃないか。おトモダチと言ったってタダじゃない(笑)。


これが本当かどうか、私は知りませんが
さもありなんと思えるのでした。
それで、思い浮かぶのは、
日下公人著「日本精神の復活」(PHP)のこの箇所。

「戦後すぐにアメリカはガリオア・エロア援助を行い、日本の国会は感謝決議をしたが、その後、アメリカは日本に返済を迫った。その総額は20億ドルだった。日本は当惑したが、強圧に負けて『債務と心得る』という国会決議を出し、『国会は国権の最高決議機関である』として超法規的に返済した。国民は食糧援助を配給で受け取ったので、そのとき代金は払っているのに、そのうえアメリカに支払うために納税したから、二度払いだった。日本はそれを三分の一だけ返し、さらに『終戦処理費』という名目で、日本の国家予算の四分の一を在日米軍などの諸経費としてアメリカに納めたこともある。
昭和21(1946)年から始まった猛烈なインフレは、戦争に負けたから起こったわけではない。米軍が日本でぜいたくな暮らしをしていて、その経費を日本が払っていたから起こったのである。アメリカにお金を渡すために、日本銀行はやたらとお金を印刷したから、たちまちインフレになった。
そのことは当時のアメリカ連邦議会でも問題になっていた。『世界で一番豊かな国の兵隊が、世界で一番貧乏な、焼け野原の住人から金を巻き上げて遊んでいる』という理由でマッカーサーが批判された。・・・」(p88~89)


ちなみに、WILL4月号の
堤堯の今月の一冊は
ポール・クルーグマン著「さっさと不況を終わらせろ」(早川書房)でした。
その本の紹介にこうあります。

「加えて、円をジャブジャブ刷り増しているという反論は事実に反する。世界で通貨を発行する国は189ヵ国。その通貨発行量の伸び率をここ十年で見ても、日本は189位の最下位だ。それほど日本は通貨発行量を抑えに抑えてきた。
くらべて、アメリカはドルを三倍に刷り増した。FRB総裁バーナンキは『不況脱出にはドルを刷りまして、ヘリコプターからバラ撒けばいい』として、『ミスター・ヘリコプター』と呼ばれた。おかげでアメリカ経済は回復基調に乗り、住宅市場は24%の回復を示している。
一方、ポンドは四倍、ユーロは二倍に刷り増している。なのに安倍首相が金融緩和策に出るや、欧米は非難の大合唱だ。・・・自国の通貨刷り増しについては棚に上げてひと言もない。為替操作の言いがかりといい、通貨安戦争の元凶呼ばわりといい、むしろ仕掛けたのは欧米ではないか。」

そして、堤氏は、この本の紹介文の最後を、こう締めくくっておりました。

「内外でアベノミクス非難の大合唱が聞こえるいま、必読の書として推したい。」


う~ん。読もうかどうか。
コメント (2)
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