和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

マニュアルなし。

2013-02-28 | 短文紹介
今日は28日。2月も終りですね。
先月の下旬に発売予定だった
曽野綾子著「不幸は人生の財産」(小学館)が
今月の下旬にようやく発売。
うん。ゆっくりと読んであげる。

この本については

「本書は『週刊ポスト』の2010年8月13日号から2013年1月1日・11日合併号に隔週連載された『昼寝するお化け』を再編集したものです。・・」と目次のあとに説明されておりました。
どうも日付は前後しながら、一冊になっているようです。
貴重なのは、東日本大震災が間にはさまっていた時期の週刊誌連載ということ。
さてっと、どんな内容となっておりますか?

ちなみに、11年4月8日号は「マニュアルなし」と題しておりました。
そこに、
「前の戦争を知っている私たちの世代は、今回の地震に遭ってもあまり慌てていない。戦争中は非常時だったから、今までの生活環境がすべて壊れる現実の経過を、目のあたりにして育ったからである。」(p16)

うん。きちょうな戦中世代の心構えを教わるつもりで、
これから、読んでみます。

そういえば、
池上彰著「学び続ける力」(講談社現代新書)に
こんな箇所がありました。

「私が東工大で教えるきっかけになったのは、『はじめに』でも書いたように、2011年3月11日の東日本大震災、そして福島第一原発事故がきっかけでした。」(p40)

「もう一コマ、一年生対象の講義は『現代日本を知るために』です。これは第二次世界大戦後から現在までの、日本現代史です。・・・東日本大震災で大打撃を受けた東北地方のこれからの復旧・復興を考えるうえで、1945年の終戦後、焼け野原から復興し、成長してきた日本の歴史を振り返ることは、役に立つヒントになるのではないか、精神的に打ちひしがれている若者たちに、先輩たちの努力を伝えることで、勇気づけることができたら、と思いました。」(p49)

この「先輩たちの努力」を伝える語部に、曽野綾子氏もくわえておきましょう。
コメント
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