和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

おことば。

2013-02-23 | 短文紹介
山折哲雄氏が「面白く、心に響いた」という新書
岩井克己著「天皇家の宿題」(朝日新書)がとどく。
これ、2006年10月発行なのですが、
ネット古書店では探せずに、新刊本屋さんへ注文しました。
まだ、半分しか読んでいないのですが、
すくなくとも、前半は読み甲斐がありました。

たとえば、
「内閣の助言と承認を得て、といいつつ、様々な『おことば』には当然、ご本人たちの意思も入り込んでいます。現天皇は、『おことば』は自分自身の肉声であるべきだと考えているように見えます。長年取材してきた私から見ても、役人の作文力は落ちていますし、役人の作った文章を読み上げただけでは、いかにも素っ気なくて、しらじらしい内容になりがちです。『心の通い合い』が平成の皇室のキーワードです。現天皇、皇后としては、心の通い合いがなくて何が親善なのか、という気持ちでいるのではないかと私は思います。そして、心のこもった言葉を心がけるとすれば、両国の歴史を振り返り、ぎりぎりの表現も時にはしなくてはならないのだ、という覚悟すら感じます。」(p58)
コメント
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