和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

戦後の日中友好運動。

2014-06-06 | 短文紹介
以前、渡部昇一氏の本を読んでいる時に、
繰り返して語ることの大切さを指摘されていたことがあったなあ。
基本的なことを、繰り返すことの大切さ。
さてっと、
平川祐弘著「日本人に生まれて、まあよかった」(新潮新書)の
第二章で語られているのを、私は繰り返したくなりました。

ということで、引用。

「・・このようなタブーのある
不自由な言論空間こそが
日本非難を生みやすい土壌になっているのです。
戦後の日中友好運動は
日本側に中国批判は言わせないが、
中国側に日本を不当に非難する者がいても
それを咎(とが)めることはしないような運動でした。
言論の不自由な中国ですが、日本の悪口はいえる。
その自由だけはいくらでもあります。
日中関係が悪化すると
親日派と思われたくないためもあってのことか、
魯迅の親族の中からも日本人の悪口を言う
者が出て来ます。・・」(p115~116)

「日中関係で議論するのは気楽ではありません。
タブーが多いからです。
実はその種のタブーが強かったために、
日中の相違を実感している人も
表立って口を開かない時期が長く続きました。
しかしそのことは裏返して言うと、
私たち日本人は、自分たちが
現在享受している言論の自由や人権や
民主主義的権利の尊さを積極的に評価していない、
ということになりかねません。」(p117)

「私自身は中国大陸で数回にわたり
数カ月ずつ暮した者ですが、
短期の旅行者のみならず長期の滞在者でも
日中近代化の比較論はまだしも、
日本と中国の政治体制の相違に由来する
価値観の相違を積極的に大きな声で論じる人は
存外少なかった。
これは一つには日本人のいま述べたような
遠慮に由来しますが、
二つにはかなり多くの日本人はその相違について
無自覚だからだと思いました。
日本人自身がそのように鈍感であるとすれば、
一般西洋人が日本と中国の相違について
きちんと認知しないのは当然でしょう。」(p117~118)

第二章の最後は
夫婦で笑う箇所がありましたので、
引用しておきます。

「大陸にもいい中国人は大勢います。
好意は好意を呼ぶものです。
片言の中国語を話す私と妻は、二昔前、
北京でタクシーの純朴な運転手に
『あなた方はいい人だから日本のような
悪い国に帰らないで中国に住み着け』と
真顔でいわれました。
『年老いた母がいる』といったら
『お母さんもこちらへ連れてこい』というから、
そのときは家内と笑いましたが、
このような日本悪玉イメージの刷り込みが
続いているのかと思うと心配です。
しかし、日本を仮想敵国に仕立てることによって
十三億の中国人民の結集をはかっているのが
習政権ではないでしょうか。」(p120)


以上、第二章だけを、読んだので
すこし引用させていただきました。
読んでは、すぐに忘れる私ですが、
繰り返しておきたくなります。
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