今日は高速バスに乗っていたので、
買ってあった対談をもってゆく。
そういっても読まないのですけれどね。
そういえば
読売新聞「編集手帳」(2014.6.10)
のコラムのはじまりはこうでした。
「列車で旅をすると、幼児のように
景色ばかり眺めている。
読む本は携えているが、
あまりはかどらない。
『本の栞少し動かし旅終る』(近江砂人)
という句がある。」
旅行じゃないのですが、
はなから、読まないと分かっているので、
この頃は、移動に対談をもっていきます。
対談本なら、どこをひらいて読んでも、
けっこう、楽しめる。
今回手にしたのは、
曽野綾子・近藤誠「野垂れ死にの覚悟」
(KKベストセラーズ)でした。
表紙カバーは紫一色に、
題名が金色。対談者名は白色。
パラリとひらくと、
こんな箇所。
近藤】 そうだ、
これをうかがおうと思ってました。
曽野さんが菊池寛賞受賞のスピーチをされた時
(2012年12月7日)、始まってすぐに、
震度四ぐらいの地震がきましたよね。
シャンデリアもかなり揺れて、ホテルの
スタッフはあわてて走りまわっていました。
しかし、曽野さんは微動だにせず、
立ったままスピーチを終えられて、
『さすが』という声が上がっていました。
曽野】 指揮官、ないしは
目立つところにいる人間は、
異常事態であわててはいけない、
ということを、習ったことがあるんです。
それは任務なんですね。
目立つところにいる人の。
だから、絶対にあわてないで普通に
しなければならないんです。
近藤】 いや、お見事でした。
曽野】 それとね、私は計算高いんです。
あの瞬間、築五十年のわが家よりは、
このホテルの建物のほうが安全だ。
よかった、ここで地震にあって、
と思いました。
この授賞式に出ているたいていの人が、
そう思ってるだろうって(笑)。
近藤】 勉強になります。(p34~35)
う~ん。
地震が起きなくても、
手が震えだす私にとっても、
たいへん勉強になります(笑)。
買ってあった対談をもってゆく。
そういっても読まないのですけれどね。
そういえば
読売新聞「編集手帳」(2014.6.10)
のコラムのはじまりはこうでした。
「列車で旅をすると、幼児のように
景色ばかり眺めている。
読む本は携えているが、
あまりはかどらない。
『本の栞少し動かし旅終る』(近江砂人)
という句がある。」
旅行じゃないのですが、
はなから、読まないと分かっているので、
この頃は、移動に対談をもっていきます。
対談本なら、どこをひらいて読んでも、
けっこう、楽しめる。
今回手にしたのは、
曽野綾子・近藤誠「野垂れ死にの覚悟」
(KKベストセラーズ)でした。
表紙カバーは紫一色に、
題名が金色。対談者名は白色。
パラリとひらくと、
こんな箇所。
近藤】 そうだ、
これをうかがおうと思ってました。
曽野さんが菊池寛賞受賞のスピーチをされた時
(2012年12月7日)、始まってすぐに、
震度四ぐらいの地震がきましたよね。
シャンデリアもかなり揺れて、ホテルの
スタッフはあわてて走りまわっていました。
しかし、曽野さんは微動だにせず、
立ったままスピーチを終えられて、
『さすが』という声が上がっていました。
曽野】 指揮官、ないしは
目立つところにいる人間は、
異常事態であわててはいけない、
ということを、習ったことがあるんです。
それは任務なんですね。
目立つところにいる人の。
だから、絶対にあわてないで普通に
しなければならないんです。
近藤】 いや、お見事でした。
曽野】 それとね、私は計算高いんです。
あの瞬間、築五十年のわが家よりは、
このホテルの建物のほうが安全だ。
よかった、ここで地震にあって、
と思いました。
この授賞式に出ているたいていの人が、
そう思ってるだろうって(笑)。
近藤】 勉強になります。(p34~35)
う~ん。
地震が起きなくても、
手が震えだす私にとっても、
たいへん勉強になります(笑)。