外山滋比古著「国語は好きですか」(大修館書店)
が新刊で出ている。
うん。愉しみができた(笑)。ゆっくり読もう。
とりあえず。一箇所引用しておきます。
「タテとヨコ」と題した文の最後。
「・・・・ヨコ書きの日本語の害は、
眼を悪くするくらいではおさまらない。
心の目を見えにくくしてしまうおそれがある。
日本人のメンタリティにかかわる問題である。
放置しておくのは思考の怠慢である。
日本人はもっと国語を大切にしないといけない。
外国語は実用性をもつが、心を育むことは難しい。
つい先日、こんなことがあった。
未知の女性から手紙がきた。書家なのであろう。
展示会を開くので、その作品を作っているという。
ある作品説明のために、私がかつて新聞に書いた
エッセイを使わせてほしいというのである。
その新聞の切り抜きも添えてあった。
そんな使い方をされては迷惑だから『困ります』と
ことわりの手紙を書いた。その終わりに、書家と言って
おられる方が、横書きの手紙を書かれるのは感心しません、
日本語はタテに書くように出来ています。このごろ
若い人を中心にヨコ書きが普通のようになっているが、
書に親しむ人がヨコ書きとはいただけないと遠慮なく
書き添えた。相手は中年の人らしく、恐縮したような
手紙をよこした。書家だったら、
日本語、日本の文字を大事にしてほしい。」(p56~57)
先日、
ある方と話していて、
その人の娘さんが、大学を卒業してから、
学校の書の先生になりたいと、もう一度、
書の勉強をしなおしたというのでした。
めでたく高校の先生になられたのだそうですが、
書の先生じゃなくて、けっきょくは、
国語の先生になったようです。
うん。その若い国語の先生が
これから、タテ・ヨコを
どのようにクリアしてゆくのか。
などと思ったりするのでした。
ちなみに、わたしの場合
ヨコ書きのワープロ文字を
封筒で送る際には、
宛名書きと挨拶の手紙がどちらも
手書きのタテ字が多い気がします。
ただ、行儀が悪いので、
縦書きだと、どうしても
文字を汚しやすいんだなあこれが。
が新刊で出ている。
うん。愉しみができた(笑)。ゆっくり読もう。
とりあえず。一箇所引用しておきます。
「タテとヨコ」と題した文の最後。
「・・・・ヨコ書きの日本語の害は、
眼を悪くするくらいではおさまらない。
心の目を見えにくくしてしまうおそれがある。
日本人のメンタリティにかかわる問題である。
放置しておくのは思考の怠慢である。
日本人はもっと国語を大切にしないといけない。
外国語は実用性をもつが、心を育むことは難しい。
つい先日、こんなことがあった。
未知の女性から手紙がきた。書家なのであろう。
展示会を開くので、その作品を作っているという。
ある作品説明のために、私がかつて新聞に書いた
エッセイを使わせてほしいというのである。
その新聞の切り抜きも添えてあった。
そんな使い方をされては迷惑だから『困ります』と
ことわりの手紙を書いた。その終わりに、書家と言って
おられる方が、横書きの手紙を書かれるのは感心しません、
日本語はタテに書くように出来ています。このごろ
若い人を中心にヨコ書きが普通のようになっているが、
書に親しむ人がヨコ書きとはいただけないと遠慮なく
書き添えた。相手は中年の人らしく、恐縮したような
手紙をよこした。書家だったら、
日本語、日本の文字を大事にしてほしい。」(p56~57)
先日、
ある方と話していて、
その人の娘さんが、大学を卒業してから、
学校の書の先生になりたいと、もう一度、
書の勉強をしなおしたというのでした。
めでたく高校の先生になられたのだそうですが、
書の先生じゃなくて、けっきょくは、
国語の先生になったようです。
うん。その若い国語の先生が
これから、タテ・ヨコを
どのようにクリアしてゆくのか。
などと思ったりするのでした。
ちなみに、わたしの場合
ヨコ書きのワープロ文字を
封筒で送る際には、
宛名書きと挨拶の手紙がどちらも
手書きのタテ字が多い気がします。
ただ、行儀が悪いので、
縦書きだと、どうしても
文字を汚しやすいんだなあこれが。