読もうと思っても、つい脱線していた今昔物語集。
今度こそはと読み始めたのが、
水をえたように、泳ぎまわる一冊(笑)。
山口仲美著「すらすら読める今昔物語集」(講談社)
古本で注文したのは、
高原書店(東京都町田市森野)
「すらすら読める今昔物語集」864円
「クレオール物語 小泉八雲名作選集」文庫1080円
送料320円。 以上合計2264円
山口仲美さんの新刊の新書が出ており、
その新刊を買う前に、そういえばと
思い出して読み始める。以前に読んだ
山口仲美著「日本語の古典」(岩波新書)の
今昔物語集の箇所が印象に残っていたのでした。
その印象の箇所も、「すらすら読める・・」に
登場しておりました。この帯には
「総ルビつき原文・著者オリジナル現代語訳つき」
とあります。選りすぐりの11の話を
説き明かしてゆきます。
そこから一箇所とりだすと、
巻28の第10話
「近衛の舎人の秦武員、物を鳴らすこと」。
これはオナラの話。ルビつき原文で3ページ。
それも原文の下に現代語訳。そして、そのあと、
6ページほどの著者の感想。
感想のはじまりは「私は、この何気ない
小さな事件がことのほか気に入っている」。
そうそう、オナラに、今昔物語の当時も、
そして現代も、違いはありません。
山口仲美氏は
「・・自分自身が似たような出来事に遭遇していることである。・・お年を召した大学教授と私は同室であった。大きな研究室で、助手の若い女性三人もその部屋に机を並べていた。私もまだ若かった。それぞれ壁に向いて机が配されている。皆、机に向かって一生懸命仕事をしていた。いきなり、『ぷーっ』という派手やかなオナラの音がした。・・・」
さて、「派手やかなオナラ」のあと
しばし間があって、ひと言。
うん。それは読んでのお楽しみ。
いきなり、今昔物語と現代とが重なってくる。
うん。ここまでにしておきます(笑)。
ちなみに、
私は、家では見境なしにオナラが出るタイプ。
つい、身につまされる(笑)。
そうそう。
この話の最後を、
山口仲美さんは、
こう締めくくっております。
「オナラの話が気に入って、
私は『今昔物語』に収録されている1040の
説話をことごとく読み直してみた。たいてい、
類話があるのだが、オナラの話には類話がない。
ここに掲げた一話だけである。
貴重なオナラの話なのだ。」(p140)
今度こそはと読み始めたのが、
水をえたように、泳ぎまわる一冊(笑)。
山口仲美著「すらすら読める今昔物語集」(講談社)
古本で注文したのは、
高原書店(東京都町田市森野)
「すらすら読める今昔物語集」864円
「クレオール物語 小泉八雲名作選集」文庫1080円
送料320円。 以上合計2264円
山口仲美さんの新刊の新書が出ており、
その新刊を買う前に、そういえばと
思い出して読み始める。以前に読んだ
山口仲美著「日本語の古典」(岩波新書)の
今昔物語集の箇所が印象に残っていたのでした。
その印象の箇所も、「すらすら読める・・」に
登場しておりました。この帯には
「総ルビつき原文・著者オリジナル現代語訳つき」
とあります。選りすぐりの11の話を
説き明かしてゆきます。
そこから一箇所とりだすと、
巻28の第10話
「近衛の舎人の秦武員、物を鳴らすこと」。
これはオナラの話。ルビつき原文で3ページ。
それも原文の下に現代語訳。そして、そのあと、
6ページほどの著者の感想。
感想のはじまりは「私は、この何気ない
小さな事件がことのほか気に入っている」。
そうそう、オナラに、今昔物語の当時も、
そして現代も、違いはありません。
山口仲美氏は
「・・自分自身が似たような出来事に遭遇していることである。・・お年を召した大学教授と私は同室であった。大きな研究室で、助手の若い女性三人もその部屋に机を並べていた。私もまだ若かった。それぞれ壁に向いて机が配されている。皆、机に向かって一生懸命仕事をしていた。いきなり、『ぷーっ』という派手やかなオナラの音がした。・・・」
さて、「派手やかなオナラ」のあと
しばし間があって、ひと言。
うん。それは読んでのお楽しみ。
いきなり、今昔物語と現代とが重なってくる。
うん。ここまでにしておきます(笑)。
ちなみに、
私は、家では見境なしにオナラが出るタイプ。
つい、身につまされる(笑)。
そうそう。
この話の最後を、
山口仲美さんは、
こう締めくくっております。
「オナラの話が気に入って、
私は『今昔物語』に収録されている1040の
説話をことごとく読み直してみた。たいてい、
類話があるのだが、オナラの話には類話がない。
ここに掲げた一話だけである。
貴重なオナラの話なのだ。」(p140)