和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

口ずさみ口ずさみ行く。

2020-05-16 | 詩歌
読売歌壇5月4日小池光選の第7首目でした。

一年生習いし校歌口ずさみ口ずさみ行く葉桜の道
         神戸市 米谷 茂

はい。小学校も休校で、道も静かです。
GOOブログ「ひげ爺さんのお散歩日記ー3」は、
自己紹介に「広島県出身。定年後12年。大阪在住。
下校見守りと散歩中に見かけた花をメインにアップしています。」
とあります。
花々の写真も、その解説もステキなのですが、
小学校の見守りは、現在『過去の見守り日誌』を
あげておられます。それを読む方としては、
キラキラ輝いてみえ、今ではコロナ禍の楽しみに
なっております(笑)。

うん。せっかくなので、詩と短歌と俳句とを
並べて、今日の雨にも、豊かに晴れやかに。

     幸福    新美南吉

 障子の中で
 リーダーを読んでる
 声のかわった少年が

 ーーWinter is over
           Spring has come

  障子にぱっと
 あかりがさした
 あたたかな蜜柑色に

 --Spuring has come
         Flowers are out

 妹は黙って縫ってるか
 お母さんは風呂を焚いてるか

 ーーFlowers are out
     Flowers are out

 藁屋根にぺんぺん草が生え
 ごらんよ 貨幣(コイン)ほどの一つ星
 
 そう、神様は忘れません
 御自分の創られた傑作の上に
 こうして目印をおくことを

うん。コロナ禍で家で読んでいる声があり、
聴いている家族がいる。ということを想像し
この時期、心を落ち着かせます。

はい。つぎは島木赤彦の短歌

隣室の書(ふみ)よむ子らの声きけば心に沁みて生きたかりけり

つぎは、読んだばかりの中村草田男全集第一巻から
昭和15年とあります。

 涅槃けふ吾子の唱(うた)ひし子守歌


ちなみに、この昭和15年の俳句には、
こちらも、ありました。


 毒消し飲むやわが詩多産の夏来る


はい。これから来る、夏を思う。




コメント
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