Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

カーテンコール

2023年09月26日 06時30分00秒 | Weblog
 「ローマを舞台とし、ローマで初演された『トスカ』は、ローマ歌劇場にとっては特別な作品です。演出家ゼッフィレッリは2008年、ローマ歌劇場のためにこの『トスカ』をつくりましたが、今年はゼッフィレッリ生誕100年に当たりま す。荘厳な教会、重厚な内装の警視総監室、そして聖アンジェロ城での緊迫のフィナーレ。その根底にあるのは「演出家には作曲家から託された物語を伝える義務がある」というゼッフィレッリの信念。サラ・ベルナール演じる芝居 を見て、このオペラを書きたいと熱望したプッチーニの想いや描きたかった歌姫トスカのドラマが、ゼッフィレッリの演出と舞台美術によって、迫真の舞台となって繰り広げられます。まさに「神は細部に宿る」と言えます。・・・
 今年、日本は時ならぬ「トスカ」の当たり年のようですが、1本選ぶなら迷うことなく本公演です。

 ローマ歌劇場の5年ぶりの引っ越し公演は、「椿姫」と「トスカ」である。
 「椿姫」は、前回も観た上、フランチェスコ・メーリのアルフレードも今年観たばかりなので(傑作の欠点(4))、今回はパスして、「トスカ」1本にした。
 とはいえ、日本は「トスカ」の当たり年らしく、かなりの数の公演がある。
 私も、演奏会形式ではあるものの、4月に「トスカ」を観て/聴いている。
 その際、ブリン・ターフェルのすさまじい”テ・デウム”(パクリ疑惑)を目の当たりにして、「今後これを超えるものは出ないだろう」と予測していたが、やはりその予感は当たった。
 今回の公演のスカルピア役の歌手には、今一つ「アブナさ」も声量も足りないと感じたのだ。
 これに対し、トスカ役は歌唱・演技とも十分合格点だし、カヴァラドッシ役も素晴らしい。
 他方、ゼッフィレッリらしい華美な大道具はやはり見もので、思わずため息をもらすお客さんが相当数いた。
 ところで、カヴァラドッシ役のヴィットリオ・グリゴーロは、私は初見である。
  前回のロイヤルオペラ来日公演(2018年)で「ファウスト」最終日に行ったのだが、彼はセクハラ疑惑(表向きは「体調不良」)で降板し、代役が出ていたのだ(ヴィットーリオ・グリゴーロ(イタリア人テノール)が東京で大変なことに・・)。
 どうやらこの人は、カーテンコールで大はしゃぎするクセがあるようで、2018年はそれが行き過ぎて問題が起こったのである。
 今回の公演でも、カーテンコールでは”おふざけ”がかなり出ており、牧童役の子どもをイジっていた。
 自身、牧童役でオペラデビューを果たしたこともあり(13才のヴィットリオ・グリゴーロ"パヴァロッティーノ"の新聞記事★☆写真)、はしゃぎ方は半端ではなかった。
 まあ、これだけで一つのショーのようでもあり、観ている方は楽しい。
コメント
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