Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

可哀想な第2番

2024年01月25日 06時30分00秒 | Weblog
指揮=セバスティアン・ヴァイグレ
ピアノ=藤田真央
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 作品83
シューマン:交響曲第1番 変ロ長調 作品38「春」

 藤田真央さんという強力なソリストを迎えた演奏会だが、客席を見ると結構空席がある。
 8割いくかどうかという客入りである。
 藤田さんが出演するコンサートは昨年2月(鼻歌疑惑)以来だが、ソロ、コンチェルト、トリオいずれも満席というのが常だったので、今回は意外である。
 これは、やはり曲目に理由があるのだろう。
 そもそも、ブラームスのピアノ協奏曲「第2番」というところで、チケットを買い控える人が多いのかもしれない。
 周知のとおり、ブラームスのピアノ協奏曲の中では、第1番が超傑作であり、私などは、高校時代は毎日のように聴いていたくらいである。
 そうなると、どうしても「第2番」の影が薄くなってしまう。
 ラフマニノフとは正反対なのである。
 そういえば、昨年2月の「熱狂のチャイコフスキー」では、協奏曲第1番と第2番が演奏されたのだが、今になってみると、「第2番」がどういうメロディーだったか、全く思い出せない。
 これは、やはり第1番が超傑作であるだけに、「第2番」が吹き飛んでしまったのだろう。
 思わず、「月明らかに星稀に・・・」というフレーズが浮かんでくるわけである。
 あるいは、私が年をとって、新しく聴く曲を受け付けなくなったからなのかもしれないが・・・。
 可哀想な「第2番」!
 
 
コメント
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