指揮=セバスティアン・ヴァイグレ
ピアノ=藤田真央
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 作品83
シューマン:交響曲第1番 変ロ長調 作品38「春」
ピアノ=藤田真央
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 作品83
シューマン:交響曲第1番 変ロ長調 作品38「春」
藤田真央さんという強力なソリストを迎えた演奏会だが、客席を見ると結構空席がある。
8割いくかどうかという客入りである。
藤田さんが出演するコンサートは昨年2月(鼻歌疑惑)以来だが、ソロ、コンチェルト、トリオいずれも満席というのが常だったので、今回は意外である。
これは、やはり曲目に理由があるのだろう。
そもそも、ブラームスのピアノ協奏曲「第2番」というところで、チケットを買い控える人が多いのかもしれない。
周知のとおり、ブラームスのピアノ協奏曲の中では、第1番が超傑作であり、私などは、高校時代は毎日のように聴いていたくらいである。
そうなると、どうしても「第2番」の影が薄くなってしまう。
ラフマニノフとは正反対なのである。
そういえば、昨年2月の「熱狂のチャイコフスキー」では、協奏曲第1番と第2番が演奏されたのだが、今になってみると、「第2番」がどういうメロディーだったか、全く思い出せない。
これは、やはり第1番が超傑作であるだけに、「第2番」が吹き飛んでしまったのだろう。
思わず、「月明らかに星稀に・・・」というフレーズが浮かんでくるわけである。
あるいは、私が年をとって、新しく聴く曲を受け付けなくなったからなのかもしれないが・・・。
可哀想な「第2番」!