パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

答えは自分たちで考えるようにさせる!

2006年10月23日 21時34分22秒 | Weblog
ぎっくり腰から一週間
なんとか普通に歩けるようになってきたようで
昨日は毎週のお楽しみの小学生のサッカー練習

自分の担当は3、4年生
この学年はここ数年やってきているので慣れてきて
何が出来て、何が出来ないかわかってきたつもりだ
(これはサッカーに関することだけではなくて
社会生活に関することも含まれる)

彼らと付き合う上で一番大事なことは
彼らは言われた事を忘れてしまうことが
多いということを意識することだ

普通の大人なら一度言われたら忘れないようにすることも
子供たちは切実感がないせいか、簡単に忘れてしまう
だからこちらは根気よく同じことを繰り返し伝えるしかない

それにかれらは自分で考える癖がついていない

昨日も20人あまりの連中に準備体操をかねて
馬とびをやらせてみた
一列に数メートルおきに並んで、手を膝にして背を丸めて
その背中を手をそえて次々に飛び越すというやつだ

この体操を黙ってやらせてみると
子供たちはいつまでたっても出来ないでいる
馬とびを知らない子がいるのも事実だが
知っている子も、さてどうしようかと
ぼーっとしているだけだ

こんな時は2つのチームに分けて
競争をさせてみると
一気にバタバタ焦り始める
今まで出来なかったことがとりあえず形になっていく

しかし、これからが問題で
どんどん飛んでいくうちに必ずどこかで詰まってしまう
なのに子供たちはそんなことお構いなしに
どんどん飛んで、ある馬と馬の間がぎゅうぎゅうになってしまう

その時自分はやっと声をかける
「さあ、どうしたらいいのかな」
すると少し冷静なタイプの子は
いったん渋滞が解消するまで待つように声をかける
「そう、そうやってどうしたらいいか考えてごらん」

子供たちはまたもや問題を起こす
馬と馬の間が狭すぎて、着地する場所がなくなっているのに
平気で馬をつくる
今度もやっぱり困ったままで上手くいかない状態が続く
しかし、さっきと同じで
「おい。間を空けろよ」
と声が出るようになる

だが、これは自分が何回か馬とびをやらせているので
出来るようになったのであって
最初はほんとに上手くいかなかった

自分は敢えて、こうしなさいと、指示はしなかった
言ったことといえば
「どうしたらいいか考えて」と
「そう、そうやってみんなに聞こえるように言うのは
いいことだよ」の二つくらい

今の子は言われたことはするけれど
自分では考えないと言われるが
実は大人が我慢が出来ずに
子供たちが考える機会を与えてないのではないのか

大人が知っていることを子供に
結論として(知恵として)理屈も分からず
早く伝えてしまうのは
実はあまりよい方法ではないのでは?
そんな風に思えてならない



コメント
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