パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

「金閣寺」と「あなたの中の宇宙」

2014年08月11日 20時46分51秒 | 
節約を心がけてもっぱら図書館で本を借りて読んでいるが
そればかりだと少しストレスが貯まりそうになる
図書館で借りればお金はかからないが、読みたい本というよりは
読んでも我慢できるかというような本の選び方になってしまう

お盆用に借りた本はダン・ブラウンの「ロスト・シンボル」の上下
一応一気に読んだが、それ程面白くはなかった
今回はフリーメーソンが取り上げられているがダヴィンチコードのような丁寧な
作りとは違って、映画的な場面展開は上手いとは思うが、どこか感動しない
ということで、少し不満が残ったので今日は久々本屋に寄って2冊購入

本屋には結構長い時間でもいられる
あれにしようか、これにしようか、こんな本があるのか、
これはチェックを入れとかなければ、
そんな事を思いながら書棚を行ったり来たり

今日は三島由紀夫の「金閣寺」
数ヶ月前のBSデ瀬戸内寂聴さんが絶賛したから読んでみようと言う気になった
実は三島由紀夫は文章も上手いし賢いとは思うけど
人工的、作り物風で実感が伴わないので苦手なのだが
今回は大好きな京都のことも書いてあるし、少しばかり
作り物の完璧な世界を味わってみようか
といったところ

もう一冊はハードカバーで
「あなたのなかの宇宙」ニール・シュービン著 早川書房
勢いで購入したがどんな内容かは見当がつかない
一頃のニューサイエンス風の本なのか
広範囲の知識に溢れた本なのか
でも何か面白そうと何かが騒ぐ

まずはどちらから始めようか
しかし、最近は物忘れがひどいから
読みかけから再スタートするときは
前の部分を思い出すのに苦労する
(本当は、思い出せなくても無視して読んだりする)
困ったものだ
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柿谷の初得点

2014年08月11日 20時24分31秒 | サッカー
スイスのバーゼル移籍後、途中からの出場2試合目で得点
なかなか良い得点だった

何よりも出会い頭の一発ではなくて
狙った(仕掛けた)形ワンツーで得点できた事が良かった
偶然ではない面が多いので、これからも点をとれそうな期待をもたせる

確かにすばしっこいプレーは
身体の大きくて重く、それだけに機敏な動きを苦手とする
ヨーロッパ系の選手には効果的かもしれない

最初のドリブルしかけ、タイムアップ寸前のイエローカードを
誘ったプレーも俊敏さが相手には捕まえにくくなっていた

スイスはレベルが高すぎないし、低すぎないかは
実際のところ分からない
チャンピオンズリーグで闘えばバーゼルがどのくらいのチームかは
分かるが、スイスリーグで当たるのは少しもの足りないかもしれない

しかし、案外柿谷にとっては良い選択だったかもしれない
と思うのは案外自由にできていそうだから
日本のチームよりも自分の特徴が出せているのではないか
U17の頃のサッカーが楽しくて仕方ないみたいな
のびのびとしたプレーがここではできるのではないか
とさえ思う

伸び伸びやった上での野生のようなもの
そして実戦で得た知恵とか役立つ技術
こうしたものが上手く行けば商業的にも電通が安心して
柿谷をプッシュできるだろう

自分が期待するのはとにかく柔らかなボール扱い
タイミングのとりにくいシュートとパス
そして真面目に走ると速い走力
これらは本当に魅力的だと思う

まだまだ香川の安定したミスお少ない献身的なプレート比較すると
荒削りだが伸びしろが年齢の割に高そうなので
期待したい
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FWが育たない日本

2014年08月11日 08時31分57秒 | サッカー
サッカーはバスケットの様に点がたくさん入るゲームではない
よく入ったところで両チームで5点どまりぐらい
全然入らずに0-0なんて事も珍しくない

その0-0がゲームとして面白くないか
と言えば必ずしもそうとは言えず、得点がやたらと入る
大味な試合よりも面白く感じる事がある

いずれにせよサッカーではそんなに点が入らない
そのサッカーでシーズンを通して19点(2試合に1点の割合)を
記録するような選手は、それがどんな入れ方、チーム状況であったとしても
やはり特殊な才能の持ち主と言わざるをえない

今降格争いに突入しているチームには
得点する才能を持った選手がいない
名古屋はケネディーが怪我で出遅れているし
玉田はムラがある、永井は良いところまで行っても最後でミスる

セレッソも南野は積極的だがフィニッシュの正確さに欠ける
杉本も肝心なところで雑

徳島はそもそもあるレベルの点取り屋がいない
大宮も似たようなもの

つまり、点を取れないチームは上位には行けない

負けなければ、失点しなければ良いかと言えばそうではない
引き分けは勝ち点1、引き分けの連続は降格につながる

点が取れないのはチームが悪いから
守備が悪くて攻める時間がないからという可能性もあるが
日本においてはそれよりもやはり選手の得点能力不足
と言えるのではないか

本当にこの国はFWが育たない国だ
釜本だけが素晴らしい数字を残しているが
今のサッカーで同じような得点数をあげられるかはおおいに疑問
しかし、傑出した選手であった事には間違いない

何故FWが育たないか
よく言われる様に国民性があるのかもしれない
多くの点取り屋がもつ奇妙な性格を日本社会はあまり受け入れない
言われた事を忠実に実行する選手、皆と力を合わせて闘う選手が
良い選手と評価される
とにかく頑張っている姿が美しいし、美徳とされる
(残業をしている姿を、良しとする社会と似ている)

しかし、もっとドライに考えれば評価は
その持ち分の仕事においてだけで測られても良いのではないか
FWなら得点数とか

話は変わって、小学生の低学年、初めてサッカーをする子たちのゲームは
非常に興味深い
容易に想像できる様に彼らはボールの周りにみんな集まる
どちらに攻めるかどうかも分からないで、とにかく目の前のボールを蹴る
あるとき一人が攻めるべき方向にドリブルをし始めたとする
だがそのドリブルを邪魔するのは相手側の選手ではなく
味方の選手で、自分がドリブルをしたいという強烈な思いに駆られて
味方のボールをとってしまう
味方が味方の邪魔をする
低学年ではしょっちゅう見られるシーン

しかし、この光景が一概に悪いとは言えない
低学年の子の頭はチンチンになって、それこそ夢中になって
(背も低いし視野が狭いので)ボール以外は何も見えない
しかし、そのチンチンになった心のなんと楽しい事
長くは続かないにしても子供の集中力は馬鹿にできない
ゲームが終わった後子供たちの心に残るのは
何かしら夢中になったという実感とその充実感

全部が全部ではないがこの子供たちに
まず守りをしようとする子は少ない
時に失点ばかりするので時に後ろで守りをしようと
発想する子もでてくるが、ほとんどが点を取りたい方に行く

その子供たちがいつの間にか、本能的な(?)点を取りたい
という欲望、熱を失って(失わされて)上手いけれど恐くない選手に
仕立て上げられる
そこの部分がFWを育成できない事につながっているのではないか

なら具体的にどうするか?

本当はこれを日本中で考えていかなくてはならないのではないか
JFAが育成の大きな目標としてFWを育てる
それはジュニア、ユースを含めての長期計画で

そのためには指導者は我慢が必要かもしれない
得点する能力のある選手はきっとどこか変わっているから
しかし、そう言った選手を育て上げる事ができたら
ホント楽しいと思えるのだが、、、
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