パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

「マクベス」を見に行った

2016年06月01日 19時26分38秒 | 徒然なるままに

最初から最後まで晴れた天気はなかった
どんよりと思い雲が垂れ込め、光も弱々しく
色彩も土の色、血の色、鉄の色、、つまりは派手なところはない 
それが一編を通しての重い雰囲気を醸し出していた
「マクベス」シェークスピア原作の映画を見に行った

公式ホームページ

冒頭、3人の魔女が出てきて未来を暗示するシーンは
ついヴァーグナーの「神々の黄昏」のノルンを思い出してしまった
ヴァーグナーはこのアイデアを拝借したのか

原作は遠い昔読んだはずだったが例のごとく忘れてる
ただ「森が、、、」とか「明日、また明日、また明日、、、」
といったセリフがあったのはかろうじて覚えている

そうなると興味はいつそれが出てくるか
となるが「明日、また明日、、、、」は最後のほうで待ちくたびれた

物語をしっかり覚えていないせいと、外国人の顔が見分けがつかない
事もあって 筋を想像するのに苦労したが
いったん王を殺害してしまえば不安が増すのは当然のこと
それから先の展開は必然でもあり将来の王の候補を抹殺しようとする
この辺りは金正恩を連想してしまう

映画を見るのは久し振り 
本編を待つ間の予告編で次の来場を促すのだが
大画面で大音響で物を破壊するシーンがどの予告編でも続くと
何か少し変な気がする
退屈させないのが映画作りのコツとは言え、あれだけ破壊するシーンが多いと
人には破壊願望が巣食っていると感じざるを得ない

ところで、やっぱり自分と似たような変わり者はいるもので
「マクベス」を見に来た人は自分を含めて3人
いくら小さなスクリーンでも空き空きだった

今回の「マクベス」は正直、多少外れかな
という気がしないでもないが、それでも大宣伝費をかけての
派手っこい作品ばかりでなく、何かこだわった風変わりな作品も
地方都市でも上映してほしいものだ

ところで、自分が何かの機会に接してみたいのは
グリーンスリーブスの音楽が効果的なYoutubeの動画がある
「チューダーズ〈ヘンリー8世 背徳の王〉」



これは面白そう

※マクベス見て実感 「女は怖い!」

 

 

 

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