パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

モハメッド・アリに関する記憶

2016年06月05日 09時28分52秒 | 徒然なるままに

自らを鼓舞するためとメディア受けを狙ってか
試合の前から賑やかしい行動の目立ったモハメッド・アリさん
最近はパーキンソン病で不自由な姿を見るだけだったが
74歳でこの世から別れを告げられた

この人のパフォーマンスで強烈に印象に残っているのは
ジョージ・フォアマンとの戦い
世に言うキンシャサの奇跡と言われるもの

あの当時のフォアマンは桁外れに強かった
ジョー・フレージャーをパンチでマットから浮き上がるくらいぶっ飛ばし
ケン・ノートンをロープに追い詰めぶん殴って 
その様子をテレビ画面で見ただけだが、その野獣のような怖さが
見ている方にも伝わって夢に出そうな気がした

こんな殴り合いに勝てる人がいるとはとても思えなかった
いくら、天才的に防御が上手いと言っても一発当たれば
それで即終了に違いないと思っていた

この試合(キンシャサ)大学時代 の出来事で
確か先輩とどこかテレビのあるところに出かけて見た

いつノックアウトされるのだろう?
正直なところ、そんな感じで見ていた
でも一ラウンドで倒されなかった
それまでのフォアマンの相手は早いラウンドにノックアウトされていたから
それだけで少し感心した
途中、ボクシングの技術らしいパンチ(フォアマンは殴り合い)が
2.3決まって、やるものだと思ったりしたが
いつかはやられるだろうと思っていた

しかし、あのロープを背にしてゆらりゆらりの戦術
実際はそれなりのパンチも受けていたのできつかっただろうが
ラウンドを重ねるとフォアマンが疲れてまともなパンチが打てなくなった
今までは早いラウンドで倒していたものだから、長いラウンドまでの
スタミナはなかった
そして、信じられないことが起きた
それほど強烈なパンチという印象はなかったが
フォアマンがノックアウトされた

相性があるかもしれないが、こういうことが起きるとは
正直とても信じられなかった

相性といえば、モハメッド・アリはケン・ノートンとは
あまり良いものではなかったかもしれない
ジョー・フレージャーとも接戦になる感じで

モハメッド・アリの記憶といえばもう一つ猪木との異種格闘技戦がある
この戦いを企てた猪木もすごいが受けたアリもすごい
戦いは凡戦に終わったかが、これは仕方ない面もあったかもしれない
でも、やったという事実は両人に対して敬意を払うべきかもしれない

昔、ドイツに行った時、この猪木とアリ戦のことを知っている人がいた

たった一人の格闘家、スポーツマンの死が世界中のニュースになる
彼はその生き様で人の記憶に残る存在となった
今の政治家さんは、果たして後々語り継がれる存在となるだろうか

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする