パンセ(みたいなものを目指して)

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質問は事前にわかっていた?(記者会見における違和感)

2017年06月20日 08時38分50秒 | あれこれ考えること

昨日の夕方、安倍首相の記者会見を見た
リアルタイムで見ていた時何かしら違和感を感じた
首相の発言は相変わらずの自分勝手なものだったが
言いたいことを言い終わったあとの記者の質問に答えるとき
その違和感は急に襲ってきた

質問は当然記者さんも関心のあると思われる加計学園の事と予想されたが
何故かそれはあまり表立って出てこなかった(記者さんは世間の空気を読んでいない?)
それは、良いとしても「公文書の管理について見直す考えが有るか」
と質問が発せられた時、(このような質問が出てくるのは分かるが)
安倍さんの答えは「公文書は歴史的、、、」などと官僚の様な言葉づかいをした
森友学園や加計学園で公文書のあり方が問題になっただけに
率直な現時点での思いが自分の言葉で出てくると思ったのだが、、、

安倍さんの視線はチラチラと何度か下にいっている、、
何か読んでいる、、間違いなく準備されたものを読んでいる、、そう感じられた、、
でも何故?
現場ではどんな質問が来るかわからないはずなのに、、
これでは最初から質問がわかっていたのではないか、、
挙手した記者を無作為に選んで質問しているような印象を与えようとしているが
実は最初から質問する人も質問内容もわかっていたのではないか
そんな疑いが自然と浮かんだ

すると、不自然に広範囲の質問があったことも理解できる
この違和感は、自分だけでなく多くの人が感じたようで
自分と同じように書いたものを読んでいるとネット上で指摘した人が少なくない 

安倍さんの進め方もひどいが、これを許してると思われても仕方のないメディアも酷い
メディアについての不信感は内閣支持率の数字にも現れる
今回、どのメディアも大きな数字のダウンを報道している
しかし、前回の調査の数字をよく見てみると、
その数字は各媒体の方向性を示す数字が、笑えるほどはっきりと報道されている
つまり、読売新聞・日経新聞等は高い数字で、朝日新聞・毎日新聞はそれよりずっと低い数字だ
それは誤差というより、メディアの望む数字を表現しているように見える
となると、メディアは自分たちの好む数字を出すコツ・手段を持っているのではないか
とさえ思えてしまう

統計とか世論調査は、額面遠り気楽に信じてはいけない
ということかもしれない

ところで、ネット上では昨日のNHKテレビの「クローズアップ現代」で
萩生田官房副長官の発言文書(新資料)が明らかにされて、
そこには今まで公表されていたものよりもっと具体的な表現で関与を示唆するものとなっている
これはNHKが各メディアを出し抜いた報道と言えるかもしれない
それで、今朝の各社の報道を見ようとすると、出し抜かれたのが悔しいのか?
この新資料についての報道はない(今のところ)
その静かさは気持ち悪い、、 

メディアは調査報道という原点を疎かにして、
安易な発表報道を繰り返しているのではないか
安倍さんの進める方向性も恐ろしいが、
メディアのこの姿勢・現状も安心していられるものではないようだ


 

 

 

 

 

 

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