朝から流されているオリンピックの番組は無視して
いつものような生活をしようとしている
今日はワクチン接種の二回目だ
既に一度経験しているから準備は万全
予診票を書いて、熱を測って、本人確認種類を準備して、お薬手帳と
待ち時間のための本とハズキルーペをバッグに入れた
所定の時間(15時半)より少し早く行くが、上には上がいるのは今日も実感
自分は遅い方だった
本人確認書類は免許書ではなくて、使いみちがないパスポートの出番とした
何の滞りもなく次へ次へと続く
いざワクチン接種となると血液サラサラの薬のことを尋ねられた
今は一種類だが、お薬手帳の前のページには二種類となっているので
気になったらしい
今は違うと伝えて、今度は別のことをこちらから聞いてみた
「腰痛のため湿布薬を用いているが、それは使わないほうが良いのか」と
「ロキソニン系、、ね、我慢できるなら使わないほうが良いかも
少し影響があるかもしれないので」
これを確かめたのは、先日、知り合いから、「湿布薬は摂取の前後は使わないほうが良い」
とする専門家の説を聞いたからだ
ということで、我慢できないほどではないので、二三日は湿布なしにしよう
最近、2回目を終えた人に、その様子を聞いてみた
1人は翌日昼過ぎから熱が出たとのこと
もうひとりは一回目よりもどうってことはなかった
つまりは個人差がある
できることなら自分は、どうってことない、、立場になりたい
ワクチン接種はとりあえず終了
さて明日はどんな感じか、、
オリンピックが始まった(開会式はあえて見なかった)
分断を招いたオリンピック
そもそもオリンピックは誰のため、何のために開かれるか
明らかにされないまま、なし崩しに開かれることになった
コロナ感染者の拡大が起きなければいいと願うばかりだが
(熱中症も心配)
これからの2週間ばかりの出来事で興味があるのは
メダルの数ではなくメディアの伝え方とその量だ
先の大戦でメディアの果たした役割は無視できない
厭戦気分が漂うかと思えば、いつの間にか感情的な勇ましい
それいけどんどん的な雰囲気にもなった
(太平洋戦争と新聞、戦争と新聞を読むと)
その時代の代表的なメディアは新聞で、その中には腹を据えて
戦争反対の意見を危険を覚えながらも訴えた人がいた
だがそういう人も、暴力の力に次第に押されていく
そして世間の空気は、まさに空気といった不可思議な実態のないものに
支配されていく
その経緯は、どこか現在進行中の出来事に似ている
オリンピック反対を訴える人は「反日」
その決めつけは戦争反対を訴える人は「非国民」と決めつけた過去の出来事を思い出させる
そしてメダル報道が増えると、きっと高揚した気分になりそう
そして何よりも怖いのは、あたりに充満する空気が
上からの命令に従うとか従わざるを得ないといったことではなくて
むしろ知らないうちに出来上がっているかも知れないということだ
厭戦気分から高揚した戦いの気分になったのは、必ずしも上からの力だけのせいではない
その一つがメディアの果たした役割だと思う
(松岡洋右が国際連盟脱退した時の新聞の書き方は、今見るとショックを覚える)
人の気分、無意識的なものに働きかけるのは、結局は情報だ
「人は人、自分は自分」と考えることが少なく、
絶えず他人の目を気にする傾向のある日本人は、多数の人はどう考えるかを気にする
そして自分が多数の中の1人でいることに安心感を覚える
一人ひとりが個人の判断で何かを行うというのは、必然的に責任を伴う
判断に困るような決断は自分ではしたくない
例えば父母のがん手術とか延命治療の有無の判断は、担当医師のアドバイスを
聞き入れることで自己責任から逃れられるので、ありがたいものとなるのと同じで
自分はそうではなかった、、といつもどこかに逃げ口を確保しているようなものだ
意識の分断されたオリンピック
これで感染者が想像以上に多くなれば、だからすべきではなかった!と
後でメディアはいうかもしれない
(それを正当化するためには、ひっそりとそのような情報も流しておく)
だが、報道のメインとなるのは高揚した気分を煽るものとなると思われるし
人々もついそれに接してしまう
メディアも営利企業の一つで、売れるもの求められるものを提供しているに過ぎない
かもしれないが、その果たす役割が大きすぎるので、人はその扱いとか受け取り方には
注意が必要だ
先日、「世界価値観調査レポート」最大77カ国比較から浮かび上がった日本の特徴
という報告書をネットで知った
興味深い調査結果が出ていたが、今回取り上げるのはメディアについてで
調査によれば「日本はマスメディアを信頼、新聞・テレビから毎日情報を得る」が48カ国中一位
となっていた
新聞社やテレビ局が各々の媒体の良さをアピールするための調査ではなく
単なる国際比較の点が面白い
組織や制度を信頼できるか「新聞・雑誌」についての調査は
信頼できるとするのが、日本はベトナム、フィリピン、バングラディッシュについで4位だ
(69.5%が信頼できるとしている)
ちなみに韓国は18位(49.6%)ドイツ32位(36.7%)
イタリア45位(30.2%)、フランス46位(29.7%)、アメリカ47位(29.6%)
つまりはマスメディアに対する信頼感は日本は高いということだ
情報源となるマディアとしてテレビを挙げているのが日本が一位
2位がフィリピン、3位がボリビア、4位韓国、5位トルコ
ドイツは14位、アメリカは36位となっている
ただここでふと考えてしまった
日本がマスメディアに対する信頼が高いのは、信頼しているからではなくて
楽に情報を得られるからではないのかと
日本では自らの手で調べて情報を手にするプル型は面倒くさいので
勝手にやって来るプッシュ型の情報提供に慣れすぎているのではないか
例えば今回のオリンピックに関しても海外はどう思っているかは
現実には英語とか他の言語のニュースを調べなければならない
だがプッシュ型の報道では、海外ではこのような事になってます
と誰かが選んだ報道内容を伝えることになる
そしてそれはもしかしたら多数の空気ではないのかもしれなない
つまりは何かを知るということは、向こうから勝手にやってくるものではなくて
こちらから探しに出かけないと身につかないのかもしれないということ
しかし自ら探しに出る情報は、自分好みの情報のみを探してしまう可能性・危険性もある
話は逸れたが、今回のオリンピックは次のためにも
メディアが何をなし得たか(何をしでかしてしまったのか)をチェックしておきたいと思う