パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

負けず嫌い

2021年07月30日 07時38分29秒 | 徒然なるままに

良いアスリートに共通する性格は「負けず嫌い」だそうだ
子供のうちは誰もが「負けず嫌い」だが
大人になっても半端ない負けず嫌いの人にサッカー選手のストイコヴィッチがいた
彼はほんの些細なことでも負けるのが大嫌いで、大人げないの言葉も出たらしい
負けず嫌いはジーコもそうだったし、今回メダルを取るようなアスリートはみんなそうらしい

銅メダルを手にした伊藤美誠さんは、メダルよりも先に負けた試合のほうが悔しくてならなかったようだ
それが次に繋がる練習のモチベーションになるようで、オリンピックはもしかしたら
「負けず嫌いの世界選手権」なのかもしれない

良いアスリートのもう一つは練習量だ
それも負けず嫌いが為せる技だが、常人が眺めると呆れてしまうかもしれない
だが、この一つのことに延々とできる性格は、スポーツの世界だけでなく他の分野にもある
以前、母の時間つぶしにのために購入した塗り絵の中に葛飾北斎の富嶽三十六景神奈川沖浪裏があったが
いざ塗り始めて見ると、波のしずくが嫌になってしまいそうなものすごい量だった
完璧な絵のためにはその量が必要だったというよりは、彼はそれを描いていた時に
幸せを感じていたのではないかとさえ思えていまう(そうでなければあの量は理解できない)

だが全てに受動的な小市民の自分は、とんでもなく負けず嫌いでもなく
こだわりを持った美意識とか、延々と同じことを続ける気合も気力もない
それは、ぐでたまとかドジのパンダに共感を覚えるような、どこにでもいるような
チコちゃんに叱られそうな人間だ

小市民は与えられたことを味わうだけかもしれないが、
それでも今回のオリンピックは「それは違う」と思えることを否定できない
これはいつまでも思い続けているから、実は自分も案外しつこいのかもしれない

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする