裁判の証人尋問も百条委員会の証人喚問も、それが行われる前に
宣誓を行うことになっている
兵庫県の百条委員会でも前副知事の片山さんが用意された文章を
読み上げ署名捺印した
宣誓した内容は
「良心に従って真実を述べ,何事も隠さず,また何事も付け加えないことを誓います」
嘘を言ったり証言を拒んだりすると刑事罰に問われることも
委員長から示されている
ぼんやりとYoutubeを見ていただけなので自信を持って言い切れないが
片山氏とは違う県職員の人証人喚問のときに、(彼も宣誓したのだろうと思っているが)
彼は宣誓文に反する行いをした
その質問は、県の内部文書が漏れたことついて、そのデータを持っているのは
証人との声があるが、そのような行為をしたのかどうかを聞いたとき彼は
答えることを拒んだ
訴追される可能性のあることだから話せない、、というのだ
これは宣誓文の「何事も隠さず」の部分と相反している
多分これは黙秘権というものだろうが、こうした尋問・喚問が行われるときに
片方はちゃんと話さないと法的な罰を受けると言い
片方は不利となることは話さなくても良いとしている
法的なことに明るくない自分は、いったいどっちが優先するのか?
と単純に思ってしまい頭が混乱してしまう
想像するに、百条委員会等の法的罰を受ける云々の法体系と
黙秘権の法体系はそれぞれが独立して出来上がっていて
その両者を一緒にして考えられてはいないのではないか
国会の政治倫理審査会でも「言わない」と心に決めている人に
いくら本当のことを話すように説いても無駄に終わり
残るのはモヤモヤ感だけとなる
宣誓はしても、その通りに行われるとは限らないのが人間社会の常で
世の中は残念ながらこうした例は多い
だからこそ法的には問題はないとされているが
倫理的には違和感が多いことが頻発する
何かがおかしいと思えて仕方ないが、残念ながら何がおかしいくて
どうすればいいかはわからない
それ故にストレスが溜まりそうだ
ところで同じように一体どっちが本当なのだろう?と思えることがある
豊橋市のアリーナ建設に関するゴタゴタで、建設中止を訴えて立候補した新市長は
公約通り当選後に進行中の工事契約解除の手続きに入った
新市長は念の為に、法務に市長権限でそれができるのか?と聞いたようだ
法務の答えはできるということで、契約解除手続きにはいったらしい
自分は違約金が発生するから、議会の承認が必要なのでは?と思ったが
市議会議員経験者の方から、工事契約の予算を市議会で可決したということは
契約書内に存在する契約破棄の場合も認めているということで
その契約書にある破棄の手続きで行えば問題ないと解説された
なるほど、だから法務は市長権限でできると答えたのか
と勝手に思っていたら、26日にとんでもないことが起きた
アリーナ推進派、反対派から住人投票案がだされ
問題はその投票日がいつになるかの問題だけと思っていたら
なんと住民投票は実施されないことになった
推進派が住民等法案を取り下げたのだ
そして多数派を占める議会内の推進派は
次には反対派が議案提案した住民投票案を否決した
ことはそれだけで終わらず、26日の夜中まで続いた豊橋議会では
違約金の支払い(承認)には議決が必要とする提案が出され
それが可決したというのだ
(当然ながら議会は違約金の承認はしないと想像できる)
ここで冒頭の「ちゃんと話せ!」と「黙秘権」が重なった時は
どうしたら良いのかとの同じような疑問が浮かんだ
議会は契約解除の方法とかを含めて工事委託会社と結んだ契約を議決した
市長が契約解除の方法に手続きに則って作業を進めようとすると
費用の承認には議決が必要と言い出した
このような場合、法はどういったことになっているのだろう
(議会は以前の議決責任を考えて行動したのだろうか?)
ただ言えることは、法的な問題のように思われるこれらのことは
現実的には政治的な力関係の戦いに見えてしまうことだ
どちらが豊橋市のために良いか?
ではなく、どちらが実態として力を持っているか、、
を問うような流れになっているみたいだ
隣町の豊橋市、
来年もこの混乱が続きそう
お互いが理性的に対応するのは難しいことなのだろうか
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